例えば、顧客リストが資産である、という話は一度や二度は聞いたことがあるでしょう。 江戸時代の商人が火事になったとき、あらかじめ水にぬれても大丈夫なように加工しておいた大福帳（要するに顧客リスト）を井戸に放り投げた、という逸話はあちこちのリストビジネスを教える人たちが語っているので、聞き覚えがあるかもしれません。

実際、お金がなくなっても顧客リストがあれば、そこに商品・サービスを売れば、すぐに復活が可能です。

ちなみに、ここで言う顧客リストとは、単なる名前、メールアドレス、住所などの一覧であれば売れません。 それまでにしっかりと関係性を築き、信頼を得ているからこそ、商品・サービスを購入してくれます。 その意味で信頼も資産と言えることがわかるはずです。

また、全ての会社にある隠れた資産として、取引先との関係性、というものもあります。 取引先と強固な関係を築いていれば、そこ経由で商品・サービスが売れることは少なくありません。 過去にお付き合いしていた取引先に久々に連絡を取ってみると「あぁ、おたくの商品欲しそうな人いるよ」と顧客開拓につながったという事例は枚挙にいとまがありません。

お客の声を集めていれば、それが販促物にもなり、リサーチのツールにもなり、スタッフのモチベーションアップツールにもなりますから、非常に素晴らしい資産と言えます。
その他にも社長のキャラや人脈が資産になることもあります。

そして、もうひとつ忘れないでいただきたい資産があります。 それは・・・あなたやスタッフの経験や頭の中身です。

あなたが今、ビジネスを数年以上継続しているということは、それだけ様々な経験やノウハウを積み上げている、ということです。 そして、その経験やノウハウを欲しがる人はたくさんいます。

いや、自分の経験やノウハウなんて・・・ と思うかもしれません。

しかし、よく考えてみてください。3年以下の廃業率は７割だとか８割だとか言われます。 ということは、3年以上ビジネスをしているだけで、トップ何割かに入っているということです。 とすれば、大したことがないと感じている経験やノウハウも、必要としている人がいることがわかるはずです。

その経験やノウハウを商売にすれば、粗利はほぼ100％で利益率の高いビジネスを始めることができます。

それが、

コンサルティングビジネスであり、
フランチャイズビジネスであり、
コンテンツ販売です。

もちろんこのようなビジネスに興味がなかったとしても、その経験やノウハウはとても重要です。なぜならあなたがビジネスを成功させるには、あなたの頭の中の経験やノウハウがベースになるからです。

ですから、ここにお金や時間を割けないなら、社長の資格はありません。 この『ザ・レスポンス』を読んでいるくらいですから、それは大丈夫だと思いますが・・・