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迷惑mailに学ぶ”開封されるメールの作り方”

2016.11.21 | ,
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From:西埜巧祐

「巧祐さん、、、まだ確認してもらえないんですか?」

ん?となってメール文章を確認してしまった私。SoftBankでメルアド変更したのに関わらず、なぜか迷惑メールが1日100通送られる、今日この頃。どこにもこのメールアドレスを登録していないのに、なぜ?と悩むばかりだが、届くものは仕方がないですよね。多分。

そこに掲載されているリンクをクリックしたらやばいのでしょう。それさえしなければ大丈夫と思っています。

とはいえども、迷惑メールを送っている方は、「なんとかクリックしてもらおうと必死」なわけです。ケネディも、ジャンクメールから学べることはあると言っています。というわけなので、迷惑メールに学ぶ読ませるメールの作り方について、話していこうと思います。

実際に、私のiPhoneの「メッセージ(SMS)」に届いた実物を紹介しましょう…

case study #1 :おれのメール届いている?

全文************
「俺のこのメール届いていんのかな? 誕生日のお祝いメールも挨拶なかったし、注意のメールにも返事なかったから、すげー不安になってきたよ。別に怒っているわけじゃないから、読んだら折り返してくれよな!! 潤」
**************

ポイント:
1:まず、友達のように語りかけています。普通に、友達から来たのか?と勘違いしてしまいますよね。メールを開けられるかどうか?そのポイントの分かれ目で大きいのが「誰から送られたか?」です。友達から送られてくれば、それはあけますよね。騙してはいけませんが、開けさせる目的で言うと、良いアプローチです。

2:このメールの前に、いくつかメールが送られています。誕生日のお祝いと、ちょっとした注意のメールです。誕生日のお祝いは相手からの好意。日本人は無下にできません。ここで、相手に恩を貸す返報性が働いています。人間、何かもらったら、返したいと思うものです。ここで1つの心理トリックが使われています。にたようなもので、注意のメールもそうです。相手が好意で言ってくれた注意なので、これも返報性が積み重なります。

結末
友達なのか?と思ってしまいましたが、よーく見てみると、「潤」という名前が。あ、俺の友達に潤はいない(たしか)。迷惑メール確定です。

それに、私の誕生日は、9月ではありません。また、「21歳の誕生日おめでとう」ときました。私は21歳ではありません。そんな若くはありません。これで、迷惑メールと確定しました。

case study #2:不正アクセスがありました

全文************
<至急確認>
インターネットバンキングより、パスワード変更のお願い
あなたの銀行口座に不正アクセスが確認されたため、安全のため至急下記のリンクよりパスワードの変更をお願いします。
**************

ポイント:
1:差し迫った緊急性
銀行口座に不正アクセス?これはやばい!と思うのが人です。人間、ネガティブなものに対して、強い反応をします。その問題が緊急性であれば、あるほどです。銀行口座は、人の生命線です。それに対して、不正アクセスがあったということは、、、こちらもすぐに動かないといけません。

こんなメールが来ても、私のメンタルは動じません。が、メールを開けてもらう。相手にアクションをしてもらう。という観点では、良いポイントをついていると思います。

case study #3:おめでとう!一等です!

全文************
おめでとうございます。あなたは一等に選ばれました。こちらより、受付手続きを済ませてください。今後とも、宜しくお願いします。
**************

ポイント:
1:祝福されて、嫌な人はいません。しかも、一等か。何か良いものがもらえそうだ・・・というように、このメールでは、相手に無料で渡すプレゼントーベネフィットをうたっています。”何かもらえる”というのは、大きな魅力でもあります。

が、こんなメールでも私のメンタルは動じません。そんな簡単に、釣り餌にひっかかりません。

case study #4:マネージャーさん!

全文************
マネージャーさん!
もしあいつの携帯を持っているなら、僕から連絡があったことを伝えてもらえませんか?
**************

ポイント:
はい。私はマネージャーです… 具体的な名前を言われて、振り向かない人はいません。「社長の方へ・・・」と言えば、社長の方が反応します。「起業したい人へ・・・」と言えば、起業したい人が反応します。今回のケース、まぐれだと思いますが、マネージャーである僕に、このメールが届いたことで、僕は開けざるをえませんでした。

ですが、もちろん僕のメンタルは動じません。返信する気は一切ありませんでした。

case study #5:〜〜法律事務所より、重要なお知らせ

全文************
〜〜法律事務所より、重要なお知らせです。あなたの息子さんが事故を起こしました。至急、こちらより、返信をお願い致します。
**************

ポイント:
法律事務所は、とても信頼性があります。権威を感じるものです。権威の肩を借りて、お知らせをしているケースです。さらに、事故を起こしたということで、問題の緊急性、重大性があがっています。これは開く動機になりますね。

残念ながら、私に息子はいません。この時点で反応する気は一切ありませんでした。というわけで、このメールも開いただけで、返信をするなどの行動までは行き着きませんでした。

総括

いろいろなポイントをあげてきました。あなたのメールにも応用すれば、自ずと読まれる率は高くなっていくはずです。ただ、忘れてはいけないのが、読まれるよりも、最終的な目的の方が大切であるということです。

迷惑メールは見られるための努力はしています。でも、最終的なクリックに行き着きません。

すべての迷惑メールに共通していますが、どれも信頼性がありません。ほぼ嘘みたいなものですからね。でも、毎日クリックされるためには、お客さんとの関係構築・信頼性の構築が必要になります。信頼できるからこそ、クリックできるのです。これは一朝一夕ではできないものです。でも、だからこそ強いのだと思います。

読まれ続けるメールを作る王道

こういう姑息な手を使わずに、決められた時間に、決められた差出人で、価値あるメールを送り続ける。これが、読まれ続けるメールを作る王道です。でも、ほとんどの人は、先ほど紹介したテクニックを使って、あげようとします。でも、それらは短期的・一時的なものです。長期的に読まれるメールは、日々の積み重ねでできるものではないでしょうか。

もしあなたが、読まれ続けるメールを作りたいのなら、ここにあげたテクニックは”たまに”使う程度におさめましょう。そして、価値あるメールを作り続けることを始めてみてはいかがでしょうか?

あなたは今日、どんなメールを作りますか?

PS
強く念を押しておきたいのですが、この記事で書いたものを、そのまま使いましょうというわけではありません。紹介したポイント、要素をいかにビジネスに応用するかを考えるべきところです。

西埜 巧祐

2012年にダイレクト出版に入社。1つの商品の販売プロジェクトで3000万円以上を売上げたり、企画したセミナーを告知後8時間で140名(満席)集客したり、年間120万円もするコンサルティングを満員にするなど、、高額商品・セミナーの販売で数々の実績を残す。また、自身が担当した高額セミナーの集客を毎回成功させ、その手順をマニュアル化。現在、それを使ってダイレクト出版の他のマーケッターも、セミナーの集客を行っている。現在は【ザ・レスポンス】のブランドマネージャーとして、プロモーションの企画、運営、商品の開発、人材教育を担当している。

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