このコーナーは、ダイレクトマーケティング界の寵児「ニセ・ダン・ケネディ」が、絶対に成功すると噂されているマーケティング手法を紹介します。※本物のダン・ケネディとはあまり関係がありません。

こんにちは、ニセ・ダン・ケネディです。この連載では、私が絶対成功するダイレクト・レスポンス・マーケティングの方法をお教えします。

ダン・ケネディのLINEアカウントを乗っ取り、なりすまし詐欺を行っている私ですので、何も心配することはありません。

ただし、あらかじめ断っておきますが、実践は全て自己責任でお願いします。

【セクション1　スマホアプリでDRMを普及】

現代は大スマホ時代。猫も杓子も視線をスマホに落として、ゲームアプリに夢中です。

そう、それは言い換えれば今一番、消費者の視線を集めているのはスマホアプリだとも言えるのです。もはやスマホアプリを上手く使わずして、ビジネスでの成功はあり得ません。

私もスマホアプリを活用することで、DRMをもっと普及し、この「ニセ・ダン・ケネディのニセDRM講座」を超有名にして、原稿料を3000倍に引き上げた後、「のりたまって久々に食うとめっちゃうまい」みたいなしょうもないコラムとヘタウマきどった雑な1枚絵を載せるだけのふんわり絵日記としてこのコーナーを連載して、貯金は貯めつつも年中遊んで暮らし、老後も何不自由なく過ごしていきたいです。

そこで今回は、私がリリース予定のスマホアプリをご紹介させて頂きます。これが当たればDRMもアプリ収入もバッチリです！人生逆転間違いなし！

【セクション2　ケネディ＆ドラゴン】

「パズル＆ドラゴン」ってあるじゃないですか。あれってハッキリ言って、この「ケネディ＆ドラゴン」のパクリなんですよね。

まあ、確かにリリースは「パズドラ」の方が早かったですけど、「ケネドラ」は私が昔からずっと考えてたアイディアですからね、マジで。えーっと…、多分、幼稚園児の時…くらい？ひばり組の時だったから年長さんかな…？その時にはもうこのゲームシステム、私は思いついてますからね。

それにしても、まさか名前までパクられるとは思いませんでしたよ。「＆ドラゴン」の部分なんてまさに、もう完全にパクリとしか言いようがありません。「パズドラ」にはドラゴン要素があって、「ケネドラ」にはドラゴン要素が全くない、ってことを差し引いて考えてもですよ？

これはちょっとおかしくないですか？企業としてやっていいラインを超えちゃってるんじゃないかなぁ？まあ、パクりパクられが資本主義の本懐ということならこれ以上文句は言いませんが…。

あ、そうそうゲームシステムの紹介をしなきゃですね。えーと、このゲームは画面中央に現れるニセ・ダン・ケネディのことを観察するゲームです。画面をタップしても何も反応しません。むやみなタップは液晶の傷の原因となりますのでお控えください。

1時間観察すると1ケネディポイント、3時間観察すると3ケネディポイント、5時間観察すると6ケネディポイント（1ポイントボーナス！）がもらえます。2万ケネディポイントでキッチンハイター1本と交換することができます。

このシンプルなゲームシステムに反して、電池消費はめちゃめちゃ早いというのが大きな特徴です。充電しながらプレイしたとしても、充電速度が負けてグングン電池が減っていくというのは「パズドラ」にもない大きな武器と言えますね。

【セクション3　ケネディクラッシュ】

これはご存知の方も多いでしょう。今、テレビCMでもV6の岡田くんが出て―

えっ？それ「キャンディクラッシュ」？岡田くんがCMやってるのは「キャンディクラッシュ」なの？ちょっと～～～～～～！！！！またやられたじゃーーん！！！パクられた～～～～！！！！「ケネディクラッシュ」のほうが絶対に先なのに～～！！！！！おぎゃあと産まれてすぐに七歩歩いて、右手で天、左手で地を指さしながら「ケネディクラッシュ」と言ったのに～～～～！！！ちっくしょ～～～～！！！！！

でも、ゲームシステムは「キャンディクラッシュ」にだって負けてませんよ！ニセ・ダン・ケネディの顔を3つ並べると、なんと「DRM」と言うんです！上の顔が「D」、真ん中が「R」、下が「M」って言います。それだけのゲームです。煩わしいパズル要素は一切ナシ！「3つ揃えるとニセ・ダン・ケネディの顔が消える」みたいなシステムもめんどくさいからナシ！（あと、暴力的な表現ですしね…）

顔を3つ揃えて「DRM」と言った後は、ただただエンドロールが流れるという名作中の名作。もちろんエンディングテーマはTUBEのシーズン・イン・ザ・サン。ちなみに今作には課金要素も取り入れており、課金するとTUBEのシーズン・イン・ザ・サンがオルゴールバージョンで流せます¥9,800。いかがでしょうか？

【セクション4　審査の結果】

リジェクト（却下）されました。スマホアプリとして市場に出すことは許されない、と判断されて審査落ち。理由は「ただのパクリだから」と「ものっそい糞ゲーだから」とのことです。

あと、「TUBEの許可は取ったの？」という問いに対して、だんまりを決め込みメンチを切りまくる、という行為も心証がよくなかったのかもしれません。ま、いいんですけどね。所詮、スマホアプリなんて実態のない虚業ですから。一時の栄光だけの斜陽産業に過ぎませんからね。マジで。逆に良かったわ。アプリリリースしなくて逆に良かった。アプリをリリースしないことで地に足を着けた真っ当な人間で居続けられることができたわ。

ただ、開発をお願いしたプログラマーに今月いっぱいまでに80万支払わなければいけないので、誰か良いバイト知りませんかね？客が全然来ない漫画喫茶とかありません？