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PPCを広告代理店に任せても何故うまくいかないのか?

2010.6.16 | ,
  •  

FROM:鷲見貴人

先日、僕のところにこんなメールが届きました。

● 月に、ある広告代理店にアドワーズの出向をお願い致しました。

あまりにもパフォーマンスがヒドかったので、1ヶ月弱で中止致しました。

何とかなりませんでしょうか?

正直、この手のメールや相談は、今回に限ったことではなく、頻繁にあります。

僕の友人で、PPCの運用を個人で代行している方がいるのですが、その友人もこんなことを言っていました。

代理店からの引き継ぎでPPCの運用を任されるケースが大半ですけど、はっきり言ってどの代理店よりも上手く運営できる自信ありますよっ!

まんざら嘘じゃないと思います。

でも、なぜこんなことが起こるのでしょうか?

PPCの広告代理店というぐらいだから、PPCの知識は十分にあるハズです。(まあ、中にはPPCの知識すら乏しい代理店で、営業力だけで生き残っている会社もありますが、基本的にはそれなりの知識を持っていなければ代理店はやっていけません。)

理由は2つあるんじゃないかと考えてみました。

1つ目は、広告代理店はPPCの知識はあっても、商品の知識に乏しいという事です。

設定方法は知っていますが、残念ながら、あなたのビジネス・商品・サービスを理解していないということです。(もちろん、受注を受けた時にそれなりの勉強はするハズですが、販売している本人ほどはよく分かっていません。)

そんな人に、あなたの顧客行動パターンが理解できるでしょうか?

特にPPCの戦略は、顧客をより理解し、顧客の属性を見極め、細かくターゲティングすることが可能で、そのターゲティングした属性に正しいメッセージを送ることが、勝敗の分かれ目になってきます。

広告代理店は、どこまで親身になって、どこまでそれを理解してくれるでしょうか?

2つ目は、所詮は人のお金を使っているという事です。

所詮は人のお金を使って広告を出し、所詮は人のビジネスの広告運用をしています。

仮に、何か上手くいかない事があったとしても、痛みはそれほど大きくありません。

広告代理店が他人のビジネスを受け持っているという事実だけではなく、PPC広告を管理している担当者が、広告代理店の会社に雇われている人であり、仮にそのビジネスの売り上げが上がらなくても、仮に広告費が大量にかかってしまったとしても、その広告代理店がすぐに潰れるわけでもなければ、ましてやそのアカウント管理の担当者の給料がすぐに減給されるわけでもありません。

大きな会社ともなれば、営業チームとアカウント管理チームが分かれていて、顧客に対して言い訳をしてくれる人が別にいれば、アカウントを管理している人の痛みはほとんどありません。

上手くいかなかった場合でなくても、自分のビジネスでなければ向上心も沸いてきません。

全ての広告代理店がダメなのか?

全ての広告代理店がダメだといっているワケではありません。

僕自身もPPC代理店の業務をやってはいるので、そういう意味では『上手くいかなかった広告代理店』と条件は同じです。

ただ、僕の会社には営業マンはいませんし、悩みや相談を直接ヒアリングしながらアカウントを運営しているのと、運営の舵取りは僕が担当しつつも、ゆくゆくは自分でアカウント管理が出来るように教育しながらやっているので、上手くいかなかったときの痛みは『上手くいかなかった広告代理店』よりも増大します。

『学ぶ事さえ面倒だ!』、
『お金は十分にあるから、とりあえず広告を出して欲しい!』、
なんて人が世の中には沢山いるわけだから、広告代理店が存在する意義は十分にあります。

ただ、今回お伝えしたかったことは、PPCは自分でやるのがベストだとは思うのですが、例え時間が無くて広告代理店に頼むような場合でも、できる限り相談し合いながら良い関係を築くことが重要だという事です。(代理店もそれを望んでいると思います。)

- 鷲見貴人

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