数年前、私はドロシー・リーズという大変頭の切れるビジネスウーマンと一緒に仕事をしました。彼女はプロの講演者であり、著者であり、癌の克服経験を持ち、女優でもあるという、驚くべき経歴の女性です（アマゾンで彼女の本を見つけられますよ）。

彼女があるとき開催したセミナーのテーマは、『賢い質問』についてでした。

彼女はこう主張しました。
「人生の質が、質問の質に直接関係する」

人生は行動の積み重ねによって形作られますが、その行動には、常に自分自身への問いかけが関わっています。良質な質問が、結果的に人生を良質なものへと導くことになっています。

ところが、多くの人はここで失敗します。ほとんどの人は、自分自身にいろいろ問いかけることができません。

ですから、私は質問の手助けをするために、ニュースレター内でよく質問をすることにしています。

多くの人々は、悩まされる質問、困難な質問、手ごたえのある質問を嫌います。

一方、成功する起業家や経営者は、逆にそういった質問を探しています。自分を磨くことができるからです。成功のヒントを掴めるからです。

私には、長い付き合いのクライアントがいます。彼は小規模だったビジネスを、巨大ビジネスへと成長させてきた起業家です。しかし、今の彼はというと、質問されることを嫌っています。

その結果、今の彼の周りにはYesマンしかいません。彼に立ち向かう人は、追放されてしまうからです。

彼がこの姿勢を続けるならば、いつか壁にぶつかることになるだろうと、私は大変危惧しています。

あなたは、自分の進む道がこれでいいのかと、自分自身に問いかけたことがありますか。成功を掴むためには何をすればいいのかと、自問したことがありますか。

困難な質問はあなたを鍛えます。壁を乗り越える力をあなたに与えます。
いつも自分自身に問いかける癖をつけましょう。

次回をお楽しみに。

−ダン・ケネディ