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売れる商品v.s.いい商品

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From:小川忠洋

From:小川忠洋

大阪のスタバより、、、

『マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、顧客に製品とサービスを合わせ、自ら売れるようにする事である』この言葉は、マネジメントの父と呼ばれる、ピータードラッカーがマーケティングについて語った言葉である。

最近は、『もしドラ』が100万部を超えるヒットを記録した事で、空前のドラッカーブームが起きている。ドラッカーの書いた書物はどれも、何十年も前のものばかり。僕もほんの一部しか読んでいないが、それでも、心の中の”深ぃぃぃぃ”ボタンを押さずにはいられない。

マーケティングについて語った冒頭の言葉も、最も古い本からの引用だ。そして、この言葉も、”深ぃぃぃぃぃ”である。このページに下に”深ぃぃぃ”ボタンを設置したので、もし、あなたも深ぃぃぃと思ったら、そのボタンを押してほしい。(嘘)

顧客に合わせよ。

レスポンスでも、顧客を理解しよう、顧客の考えている事を知ろうとは、何度も何度も言ってきた。さらにドラッカーは、顧客を知ったら、顧客に合わせよ。という。顧客に合わせるるというのはどういう意味か?

ほとんどの人は、自分の商品をどうやって売るか?自社の商品をどうやってもっともっと売るか?自社の商品を買ってくれるお客はどこにいるのか?という事にフォーカスしている。そのために、脳みそのほとんどのエネルギーを使っていると言っても過言ではない。エネルギーを使い果たして家に帰るとくたくたである・・・(苦)

しかし、ドラッカーが言うのは、『顧客に合わせよ』という事。商品、サービスを顧客に合わせよ。つまり、顧客に合うように作り直せという事だ。・・・あるいは、そんな商品は捨てて、顧客に合う商品、サービスを用意せよという意味だ。

これは一番の間違いでもある。つまり、社長、起業家が最も陥りやすい罠でもあるのだ。それは、、、、

『自社の商品に夢中になる事』

商品そのもの、サービスそのもの、プロジェクトそのものに恋におちいってしまう事。(30過ぎて、いい大人が真剣に恋に陥って前も後ろも見えなくなってしまうのは、自分の商品やサービスだけである・・・)商品、サービス自体を自分のアイディアから生み出しているので、我が子のように愛してしまう事。

だから、そのかわいい我が子が、”顧客から求められない”なんて事実を受け入れることができない。そして、どうすればそのかわいい我が子が顧客から世間から認められるのかを必死になって毎晩考える。これが大多数の上手く行ってない社長の話。

しかし、ドラッカーは言う。顧客に合わせよと。我が子が顧客に合ってないのなら、どんなにかわいい我が子でも、捨てなければいけない。捨てて、別のモノを用意しなければならない。それは、社長、起業家にとっては、とっても辛い苦渋の決断ではあるが、、、苦渋の決断ではあるが、、、

それがマーケティングなのだ。

そして、顧客に合う、顧客から求められる商品、サービスを用意する事で、『自ら売れるようにする事』つまり、”売る”とか”営業”という活動なしでも、自然と売れるようになっていく・・・という夢のような状態である。

分かってる。あなたの商品は素晴らしい。あなたのサービスは素晴らしい。他のどことも違うし、他社よりずっと優れた商品だろう。しかし、それだけではダメなのだ。それだけでは足りないのだ。優れた商品を作ることはマーケティングではない。顧客から求められる商品を作ることがマーケティングなのだ。

『マーケティングが目指すものは、①顧客を理解し、②顧客に製品とサービスを合わせ③自ら売れるようにする事である』by ピータードラッカー

小川忠洋 

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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