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みなさん!

2012.10.18 | ,
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From:小川忠洋

From:小川忠洋

大阪のスタバより、、、

『読者がスタジアム一杯にいるように思ってはいけない。スタジアム一杯の群衆に語りかけるように書いてはいけない…

…人があなたのセールスレターを読む時には、彼はたった一人なのだ。だから、彼らと1:1の会話をしているように書かなければいけない。一人の人間と、もう一人の人間の会話だ』

広告の神様デヴィッド・オグルヴィはこう言っていた。しかし、大抵の人は、広告メッセージを作る時に、何千人、何万人の人に語りかけているように書いてしまう…まるで政治家の演説のようなセールスレターになってしまう…

実際の状況をイメージすると…

オグルヴィの言葉を考えてみるといい。よくよく考えて、100人であなたのメッセージを読むなんて事はありえない。僕らは、インターネットでページを見る時だって、99%一人で見ている。まれに、同僚にページを見せたりとか、、、そういう時もあるが、基本は一人だ。

チラシを読む時も、ダイレクトメールを読む時も、雑誌や新聞の記事を読む時も、そのとなりにある広告を読む時も、全て、たった一人で読んでいるのだ…

そして、あなたが書いた「言葉」を頭の中で読み上げているのだ。頭の中であなたの話を聞いているのだ…そんな時に、、、政治家の演説のような話をされたらどうだろうか?一瞬で、切れてしまう…

あなたと読者の間にできるはずの”つながり”ラポールが一瞬で切れてしまう。もちろん、それ以降、読者が、感情移入してくることはない。読者の気持ちが動かなければ、手も動かない。財布も動かない。

僕はよくメンバーの書いたセールスレターのレビューをしている。そんな時、この手の話を、何度も何度も、何度もする。しかしなかなか治らない。なので、必ず注意することがある。それは、、、

みなさん

と言う言葉を削除する事。「みなさん」という言葉は、スタジアムから大衆への演説である。なので、この言葉が1~2個でも入っていようもんなら、、、、それは、書き手のマインドが「スタジアムの演説」なのである。

「そんな、ちょっとくらいいいじゃん」

と、ビギナーはこれに戸惑う。確かに「みなさん」を削除したり「あなた」に変える事で、コンバージョンが上がるか?と言えば、きっと大して変わらないだろう。しかし、そういった細かい事にこだわることが大切なのだ。

細かいところから、マインドが生まれてくる。違ったマインドで書けば、全体が違ってくる。なぜなら、全体は、細部の集合だからだ。そのための第一歩として、まずは、ちょっとした「みなさん」というたった1ワードを修正するところから始まる…

自分自身を振り返ってみても「みなさん」という言葉を使ってしまう事がある。でも、その時に必ず「あっやっちゃった」と気がついて、修正することができる。そして、そのたった1ワードの言葉の修正は、頭の中でイメージしている読者像を、スタジアムから、一人の人間に移してくれる…

言葉は力である…

 言葉は強い。正しい言葉は、相手の気持ちを変えるし、正しい言葉は相手を動かすことができる。細かい話と思うかもしれない。だが、簡単に考えてはいけない。。。。

次にあなたがなにかのコピーを書く時には、「みなさん」という言葉を見つけたら、この話を思い出して欲しい。それはたった1つのワードじゃない。見込み客のイメージの話なのだ…

小川忠洋

 

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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