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“いつか”ではなく、今!

2014.3.16 | ,
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From:ダン・ケネディ

From:ダン・ケネディ

前回は、人生における重要な決断を下すことの大切さについてお話しました。引き続き、同じ話題について考えましょう。

葬儀の出席率と天候

次の質問について考えてみてください。「あなたの葬儀の規模は、天候によって変わるでしょうか?」NSAの創始者で私の友人でもあった故キャベット・ロバートは、かつてこう言っていました。「葬儀の規模は、天候によって変わる」と。

私はこの事実を認めたくはないのですが、そんな私も、実は彼の葬儀に出席できませんでした。もっと重要なことに、私は彼の晩年、彼を訪ねる時間を作れなかったのです。さて、故レーガン大統領と彼の葬儀について、思うところが2つあります。

物事は後回しにせず、今するべきだ

1つ目は、レーガン元大統領が亡くなるまでの1年、もしくは2~3年の間に、彼を介護していた妻ナンシー夫人と一度もコミュニケーションを取る時間がなかったくらいにレーガン大統領と疎遠であったにも関わらず葬儀には参列した人、という人は何人いるのだろうか…?

もちろん、参列した20万人の一般市民は含まれませんよ。私が言っているのは、実際に彼を知る人たち…一緒に働いていたり、彼の補佐をしていた人たちのことです。すごい数の人だと思います。故人が生きていたときには会う時間を作れなかった者たちが、死んだら集まるなんて…おかしなものです。このことは、「物事は後回しにせず、今するべきだ」ということを思い出させます。

私も、ビジネスかどうかに関係なく、月に一度は私的な交流に時間を充てることを目標にしようと思います。特に目的はなくとも、彼らと話したり、電話したり、ランチに行ったりするのです。おそらく、これを読んでいる皆さんは、私ほど事態が悪くはないと思いますが、とはいえ普段忘れがちな人間関係や、忘れがちな事柄が何かしらあるのではないですか?

あなたの影響力は大きいですか?

2つ目は、葬儀に20万人もの参列者を集めた人が今まで何人いただろうか? 天気は関係ないと思います。健全ではないかもしれませんが、私は、自分の葬儀に誰も来なくても、きっと気にしないと思います。しかし葬儀とは、あなたの影響力やインパクト、それまでの貢献など、何かしらを表しているのかもしれません。

私が利益目的の資本主義を強く信じていることは間違いありません。もしあなたがビジネスを行っているとしたら、そのビジネスを成功させることがあなたのなすべきことなのです。ビジネスは善意事業ではありません。しかし、あなたがビジネスで成功を遂げる方法は、非常にたくさんあります。あなたの作り出したものが与える影響はポジティブですか?

ナイチンゲールが言った「もし一日1時間、ある特定の分野の本を毎日読み続ければ、3年でその分野の専門家になれるだろう」という言葉を次のように言い換えましょう。

「もし経営者が、一日1時間、より良いサービスをお客に提供するための創造的思考に充てれば、すぐに市場を独占できるだろう」

なぜなら、大体の経営者は顧客のためのより良いサービス作りを考えるのを最後に回しますが、これを最後に回さず、必ず毎日考えることになるからです。忙しさのためにそれをするまでに1日が終わってしまうということがなくなるからです。私たちはサービスというものを狭い範囲でしか考えていなかったかもしれませんね。

次回をお楽しみに。

−ダン・ケネディ

ダン・ケネディ

ダン・ケネディは、毎年100万人以上の中小企業、大企業のビジネスオーナーや起業家に影響を与え、世界一多くの億万長者を生みだしている。そんな彼のことを、アメリカで最も億万長者を生んだ人として、「億万長者メーカー」と呼ぶ人もいれば、「21世紀のナポレオンヒル」と呼ぶ人もいる。 「日本一のマーケッター」にも選ばれた神田昌典氏も、彼の著書を監修し、絶賛のコメントを寄せている。

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