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「成功の階段」という役に立たないイメージ

2016.3.26 | ,
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From:ダン・ケネディ

前回の投稿では、ビジネスにおいて物事はすぐに変化すること、それによってビジネスの命に関わる戦略がどれくらい変わり得るのかについてお話ししました。次に、「成功の階段」と呼ばれる役に立たないイメージについてお話しましょう。

「階段をのぼる」のではなく、「跳ぶ」ことを考えてください。

2日間のコンサルティング兼コーチングのブートキャンプでは、「成功の階段」は役に立たないイメージだということを強調して話しました。あなたの潜在意識の中にはしっかりと埋め込まれているイメージかもしれません。「成功の階段をのぼること」は、学校や企業、団体といった階層型集団の背景にある考え方で、頂点に立つ者が下層の者に対して権力を持ち支配するために作られたものです。

これは、起業家にはまったく当てはまりません。実際のところ、そのような体制とはまったく関係のないところでビジネスをしますし、その体制のどんなメリット(いわゆる「保証」や「有給休暇」など)も起業家にはありません。ですから、権力を否定するのも当然です。今まで読んできたこのようなテーマに関する本の中で、私が一番影響を受けたのはロバート・リンガーの著書だと思います。

私が現在のように自信を持つことができて豊かになれた理由は、ほぼ間違いなく「階段をのぼる」ようにではなく「跳ぶ」ように考えたからです。そして、実際にのぼるのではなく何度も繰り返し跳んだからです。

比較すると、ほとんどの経営者は、段階的な成長や一連の流れで物事を考えます。つまり、階段をのぼるように考えます。例えば、私のコーチンググループで、次の加盟店を考えているフランチャイズ事業者がいて、1ヶ月に1店増やそうと考えていました。これでは、1ヶ月に100店増やそうと思いつくことはできません。彼は跳ぶ考え方の人ではなく階段をのぼる考え方の人です。

私は著者やスピーカーと仕事をすることがあります。中には、次に発表したい本やオーディオブックのことを考えている人がいます。しかし、商品のラインナップ全体のことは考えていません。これも跳ぶのではなく階段をのぼる考え方です。この他にも多数の例を挙げることができますが、もうおわかりいただけたでしょう。

私は跳ぶ考え方の人に目を向けていますし、あなたもそうすべきです。

メガ・カンファレンスでスピーカーだったマーク・ビクター・ハンセンは、常に跳ぶ考え方をする人であり、その結果、“Chicken Soup for the Soul“(邦訳:こころのチキンスープ)シリーズとその関連ビジネスで大きな成功を収めることができました。

ヒラリー・クリントンは大胆に跳ぶ考え方の人です。選挙で選ばれる公職に就いたことがなく、生徒会の役員すら務めたことがなかったのに、ひとっ跳びで上院議員になりました。

あなたの役に立つ質問があります。

— 跳ぶ考え方の人の名前を何人挙げることができますか?

— その中の誰について、今学んでいますか?

— あなたは今まで、どのように階段をのぼる人でしたか?どのように跳ぶ人でしたか?

— 跳ぶ能力があり跳ぶべきなのに、今はなぜか階段をのぼっていませんか?

ダン・ケネディ

ダン・ケネディは、毎年100万人以上の中小企業、大企業のビジネスオーナーや起業家に影響を与え、世界一多くの億万長者を生みだしている。そんな彼のことを、アメリカで最も億万長者を生んだ人として、「億万長者メーカー」と呼ぶ人もいれば、「21世紀のナポレオンヒル」と呼ぶ人もいる。 「日本一のマーケッター」にも選ばれた神田昌典氏も、彼の著書を監修し、絶賛のコメントを寄せている。

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