このコーナーは、ダイレクトマーケティング界の寵児「ニセ・ダン・ケネディ」が、絶対に成功すると噂されているマーケティング手法を紹介します。※本物のダン・ケネディとはあまり関係がありません。
ニセ・ダン・ケネディ
ニセ・ダン・ケネディは全米で多くの借金王を生み出しており、「破産者メーカー」と呼ばれている。彼のコンサルタントを受けた13人の経営者のうち、9人は破産、3人は銀行強盗で起訴、1人は行方不明になっている。
現在のコンサルティングフィーは1日20円。コピーライティングは280円+すき家の割引券(ただし50円以上の割引に限る)。のぞき魔、パンティ泥棒、痴漢にとって極めて影響力の強い人物である。
こんにちは、ニセ・ダン・ケネディです。この連載では、私が絶対成功するダイレクトレスポンスマーケティングの方法をお教えします。
ダン・ケネディとは親友で週に2回はウイスキーを酌み交わしている(という幻覚にさいなまれて、1日3回20錠ほど、なんか難しい名前の薬を服用している)私ですので、何も心配することはありません。
ただし、あらかじめ断っておきますが、実践は全て自己責任でお願いします。
【セクション1 DRMで大切なこと】
みなさんは、ダイレクトレスポンスマーケティングで1番大切なことは何だかわかりますか?
私が講演でこのような質問をすると、98%の方は決まって「ビショビショのパンツを履かないこと」と回答します。(残りの2%は「不用意にパンツをビショビショにしないこと」)
確かにビショビショのパンツを履いていると「パンツがビショビショで嫌だなぁ」と気が散ってしまい、ダイレクトレスポンスマーケティングに熱が入らないかもしれません。そういう意味では正解です。
ですが、もっと大事なことがあります。それは「目を惹くダイレクトメールを送ること」です。これに比べたら「ビショビショのパンツを履かないこと」の重要性は低いのです。
ダイレクトレスポンスマーケティングで1番大切なのは「目を惹くダイレクトメールを送ること」、2番目が「ビショビショのパンツを履かないこと」と覚えてください。
【セクション2 魔法のDM】
それでは実際にどのようなダイレクトメールを送るべきでしょうか?
ブランドイメージの構築や、ただ単に値段の安さだけを伝えるようなダイレクトメールを送るべきでないことは、もはや伝えるまでもないでしょう。効果を最大限にするため、ダイレクトメールには必ず何らかのオファーを入れるべきです。
では、さらにもう少し踏み込んで考えてみましょう。我々がダイレクトメールの効果を重要視するのは何故でしょうか?それはダイレクトメールが無料ではないからです。1通1通にコストがかかるために、決して無駄撃ちできないのです。
ですが、もしも自分のダイレクトメールが勝手に次のダイレクトメールを書いてくれるとしたら?手間・時間・コストから解放された魔法のダイレクトメールと言えませんか?
「そんなダイレクトメールはありえない」って?いえいえ、あるんです。その魔法の秘密をお教えしましょう。
これが答えなのです。
【セクション3 単純明快な問題解決】
当初、私はこの「不幸の手紙」(と名付けました)に事業広告を入れ込もうとしていました。しかし、ここで大きな問題が発生したのです。
広告を入れ込んでしまうと、人々は途端に「不幸の手紙」の効力を疑い始め、拡散してくれません。それどころかタチの悪いイタズラだと、会社にクレームが来ることすらありました。
そこで私がとった解決方法は実に単純明快です。もういっそ広告にしなければいいのです。単に「不幸の手紙」として送りつけてやることにしました。
するとどうでしょう?「不幸の手紙」の効力を疑う人はいなくなり、差出人や企業名がわからないのでクレームも来ません。まさにこれぞビッグソリューションです。私の「不幸の手紙」ビジネスはこうして動き出しました。
それから先はひたすら「不幸の手紙」を書いては送り、書いては送りするだけの日々。たまに、見知らぬ誰かから私の元に送られてくる「不幸の手紙」を見ると、自分のビジネスの順調さにニンマリしたものです。
もちろん、7日以内に10人に送らなければ私も不幸になってしまうので、必死で「不幸の手紙」を書きました。
【セクション4 自業自得】
1ヶ月もすると信じられないことになっていました。
数百通を越える「不幸の手紙」が私の元に届いたのです。
中には「3日以内に100人出さないと死ぬ」という、よりショッキングな内容に改変されているものすらありました。私は死にたくないので、この手紙の言うとおりにしました。(なぜならば、死んでしまうとダイレクトレスポンスマーケティングができないからです)
私は死にたくないし、不幸になりたくもありません。ですので、現在も週に450通ペースで来る「不幸の手紙」の内容に全て従っています。ざっと5000通を越える「不幸の手紙」を毎週送っています。
このハガキ代を稼ぐためだけに、このように原稿を書いたり、講演を行ったりして、稼いでいるわけです。
そうです。私は今、「不幸の手紙」を書くためだけに生きています。
この生活から救済されること、それが私の唯一の夢です。
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