トップ > ブログ >  > ウルトラマラソン

ウルトラマラソン

  •  

From:高橋大介

先日、フランスに住んでいる友人から国際郵便が届きました。
「鬼太鼓座」にいた時の2年先輩で毎年近況報告が送られてくるのです。

彼はもう20年以上、フランスのアンジェという町に住んでいて
マイムの劇団に所属しながらウルトラマラソンに挑戦しています。
その記録として特にすごいと思ったのは5日間で255キロを走破した、というものです。

以前、私の自宅に泊まった時に彼の足を見せてもらいました。
薬指と小指の爪は完全になくなっていました。
私は「男の勲章ですね」とねぎらいの言葉をかけました。
彼は「嶋大輔じゃないし」と照れ笑い。

またボブ・ディランが好きで、「風に吹かれて」という曲に影響されたのか、
「僕は、風になりたい」が口癖でした。
鬼太鼓座でも、彼は太鼓を叩くよりも走っている時間の方がずっと長かったのを覚えています。
私もよく走らされました。

当時、長崎県雲仙にいたのですが冬は雪も降りますし、気温も0°になります。
家の中は暖房がなく毎朝5時に起きて、山の中を上半身裸の状態で5キロ以上走ります。
そのおかげか、鬼太鼓座の5年間は風邪をひいた記憶がありません。

その先輩のすごいところは、その継続性です。
マラソンを始めてもう35年以上走っています。フォレスト・ガンプも顔負けです。
それでも走っているのはなぜか、と聞くと彼は「僕にはこれしかないから」と言います。
もう56歳なのに、方向性を変えることなしに精進している姿に
私は尊敬の念を持って見守っています。

それにひきかえ、私の場合は方向性を変えすぎてかなり苦しみました。
焦るあまり、目先のことに飛びついてしまっていたのです。まさに自業自得です。

私は起業前、ずっと営業マン、セールスマンを経験しながら、
「俺はやれる、やるぞ、やれるぞ」と自分を洗脳して目標達成に向かっていました。
一時流行った、「改革なくして成長なし」という言葉をスローガンに
なりふり構わずやっていたのです。

自動車の営業マン時代は、最初の1年はテレアポ、飛び込み訪問中心、
2年目移行は、自衛隊によく通っていました。
会社の体験入隊を経験してから、自衛隊の雰囲気が好きで、
訪問していくうちにお客さんも増え、紹介も増えていったからです。

そのうち実績が認められたのか、自衛隊OBの方のおかげで
通門証をいただくことができ、それからは毎日、自衛隊に通うようになりました。
自衛隊内に入るときは、ただ通門証を提示するだけですんなり入ることができ、
益々隊員達と仲良くなり、紹介者とは友人関係にもなり、よく飲みにも行ったものです。

自分は年齢制限があって自衛隊に入れなかった分余計、充実感?があったのだと思います。
その頃はまだインターネットという言葉さえ知られていなかったので、
まさにクチコミによる集客から成約を実践していたわけです。

成約率はもちろん大事ですが、私が今でもこうすればよかったと思うことがあります。
それは最初の分母を増やすこと、つまり集客にもっと労力を使うべきだったのです。

行きやすいから自衛隊ではなく、成果を考えるなら、もっと行くところを増やすべきでした。
どれだけの市場があるか、そこからどれだけ見込み客を集めることができるか、
あたりまえですが、ここを豊かにする必要があります。
少ない見込み客から成果を得ようとするとノルマ達成の重圧のためにクロージングも強引になり、
クレームになる可能性だって増えることになります。

じゃあどのような手段で集客し、売上UPに繋げるかですが、
LPがいいのか、スマホサイトがいいのか、FAXDMがいいのか、
扱っている商品・サービスによっていろいろです。

ここでご紹介したいのは、最近話題になっている第六次産業です。
第六次産業とは、第一次産業の1と第二次産業の2、第三次産業の3を足し算すると
「6」になることをもじった造語であるようですが
TPPが具体化してきたことで脚光を浴びてきました。

これはもう、集客=売上になっている例です。
私の友人にも玉ねぎ農家をしながらラーメン店・カレー店を経営している人がいます。
売り上げは、以前の倍になったそうです。

他には酪農を営んでいる農家が自分のところで絞った牛乳を原料に
ジェラートのお店を開店して話題となり、賑わっています。

この第六次産業、以前から取り組んでいる経営者はいましたが、
今でも新たにチャレンジしている方はごく一部です。

経営者の中には、何とかやれている方もいるので
あまり切羽詰っていないのかもしれません。
切羽詰っていてもやることが定まらないのか、躊躇してしまい踏み出せない方もいます。

このことは、自分への戒めとしても自問自答していることですが、
あなたはどうでしょうか?

マラソンランナーも42.195kmを良い成績で走るために
練習ではダッシュをやったり、クロスカントリーや他のスポーツ
を織り交ぜながら挑戦し続けています。

あの人がうまくいったから自分もうまくいくとは限りませんが、
やってみないとわからないことが多々あります。

あくまで方向性を決めるのはあなた自身ですので
「これだ!」と思ったら、是非とも行動に移してみてください。

ー高橋大介

ブログ一覧へ戻る

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします

ページトップへ
Loading