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成功につながる7つのマーケティング戦略(後編)

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From:ダン・ケネディ

前回は、ビジネスを活性化し、既存顧客からの売上を増やし、リピート客にしていくことができる7つの戦略のうち、5つをご紹介しました。
【1】 フリークエント・バイヤー・プログラム(上得意客謝礼プログラム)
【2】 ディスカウント(割引)
【3】 プレミアムの使用
【4】 異なる商品やサービスのパッケージ化
【5】 前払い契約の販売

でしたね。

今回は、7つの戦略の残り2つと、その活用方法についてお話しします。

購入しやすい仕組み作り

【6】大手クレジットカードによる支払いの受け入れ

どんなビジネスにおいても、マスターカード、ビザ、アメリカン・エクスプレス、ダイナース・クラブ、そしてディスカバーカードが使えるようにしておくべきです。(日本では、ビザ、アメックス、マスターカード、JCBといったところでしょうか。)

もちろん、小売店舗、オンライン販売業者、レストランでは、これらのカードでの支払いを受け入れられるようにしておくべきですが、他のどんなビジネスでも同様です。

私はこれまで、医師や弁護士、ヘアスタイリストや他の専門家に、これらのカードでの支払いを受け入れるように働きかけてきました。
そうすれば、ビジネスも大きくなり、値上げに対する顧客の抵抗も少なくなり、売上金の回収についても悩まなくても良くなります。

考え方は本当に単純です。顧客が購入しやすい仕組みを作り、支払いの選択肢を広げれば広げるほど顧客は購入するというだけのことです。

最も効果的なマーケティング戦略

【7】過去、もしくは現在の顧客へ定期的に郵便物を送ること

私は、どんなビジネスにも応用でき、カスタマー・ロイヤリティを構築し、顧客を維持し、より活発な購入を促す、最も効果的なマーケティング戦略は、ダイレクトメールの発行と送付だと考えています。

毎月のニュースレターの発行は、極めて強力で、費用対効果の高いマーケティング手法である、と私は常々感じています。
独自のニュースレターを通じて顧客とコンタクトを続けていけば、次に挙げる重要なことをすべて実践していることになるのです。

―あなたの顧客に、新しい習慣が生まれます。
顧客は、あなたのニュースレターを待つようになり、読むのが習慣となります。―顧客の心の中で、意識のトップに上るようになります。
―役に立つ情報や、アイデアを伝えることによって、顧客にありがたいと思ってもらうことができます。
―自分の専門分野で、専門家としての知識を継続的に示すことができます。
―口コミ広告を促進することができます。

そして、最後に・・・

―セール、特別オファー、新商品、新サービス、店舗の移転、等々を、独自の発行物で宣伝できます。

会計士、弁護士、歯科医、カイロプラクター、医師といった専門家の中にも、このニュースレターのアイデアがいかに効果的かを知り、定期的に刊行している人がたくさんいます。

しかしこのアイデアは、これらの仕事に限らず幅広いビジネスで活用できるものです。
美容院であれば、スキンケアやおしゃれ、ファッション情報をニュースレターに掲載することができるでしょう。
レストランなら、地元の催しやレシピ、ショッピングのヒントを掲載すればよいでしょう。
オフィス機器会社であれば、マネジメントや効率性のヒントについて掲載することも可能です。
オンライン販売業者は、購読リストをもとに商品情報を流す際に、わずかなコストの上乗せ、もしくはお金をかけずにオンラインニュースレターを掲載することも可能でしょう。

7つの戦略の活用法とは?

これら7つのシンプルなマーケティング戦略は、いろいろな工夫次第で様々な展開を行うことが可能です。
定期的に行われる仕事仲間とのブレインストーミングのセッションで、アイデアを刺激するチェックリストとして活用することもできるでしょう。

多くの企業が、月に1度の定期的なブレインストーミングや、翌月の新しいマーケティング戦略を練る計画会議でこのチェックリストを利用して、成果を出しています。この方法は、ビジネスの成功において、とても重要視されているアイデア「マスター・マインド・グループ」の延長線上にあります。

このアイデアを知らないのであれば、ナポレオン・ヒルが書いた『思考は現実化する』という成功本の古典を一読することをおすすめします。
また、これらの中から同時に複数の戦略を、現在のビジネスで活用することができるかもしれません。

一番良いのは、短期間のプロモーション・キャンペーンでこれらの戦略を用いることです。目新しいプロモーションや特別オファーを、様々な方法で頻繁に展開していけば、常に顧客の興味関心を引くことができ、あなたのビジネスへの関心を高く維持することにも繋がります。

季節的な停滞期間に対しても、直前あるいは停滞の最中に特定の販売促進キャンペーンを予定してみるのもよいでしょう。ビジネスが特定の時期に停滞する理由は、経営者がそれを仕方がないものと思っているために起きる場合が多いのです。

私が気に入っている引用句に「喉が乾く前に、井戸を掘れ」というものがあります。

スランプとは、効果的なプロモーションとマーケティング戦略で、事前に回避できるものなのです。

もうひとつ、プロモーションのアイデア源として活用できる本に、シンシア・スミスによる”How To Get Big Results From A Small Advertising Budget”(「少ない広告費用で、いかに大きな成果を得るか」)があります。
私も、「NO.B.S.マーケティング・レター」というニュースレターを編集、発行しています。

こちらは、企業経営者や広告代理店、コンサルタントに年間を通じて、優良なダイレクトマーケティングやプロモーションの新鮮なアイデアをお届けするものです。ほとんどのビジネスは、持っている潜在能力をビジネス拡大のために完全に使い切っているとはいえません。

この潜在能力は、とりわけ既存顧客との関係において、利益の増加をもたらす、ものすごい力となりうるのです。

ここでご紹介したアイデアが、そうした潜在能力を呼び起こす引き金になれば幸いです。

ダン・ケネディ

ダン・ケネディ

ダン・ケネディは、毎年100万人以上の中小企業、大企業のビジネスオーナーや起業家に影響を与え、世界一多くの億万長者を生みだしている。そんな彼のことを、アメリカで最も億万長者を生んだ人として、「億万長者メーカー」と呼ぶ人もいれば、「21世紀のナポレオンヒル」と呼ぶ人もいる。 「日本一のマーケッター」にも選ばれた神田昌典氏も、彼の著書を監修し、絶賛のコメントを寄せている。

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