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マネージャーは現場で指揮するべきか?

2016.1.10 | ,
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From:ダン・ケネディ

前回、大成功を収めている人たちにも大きな違いがあるという指摘しました。その一例として、ドナルド・トランプとサム・ウォルトンの違いを話しました。

しかし、2人について学ぶと、共通して実践する法則があることがわかります。例えばその1つは、現場で指揮することです。2人の話を読むと、特に細部に気を配るということが分かるでしょう。トランプは、周囲の人の気を狂わせます。

彼について最近読んだ話の1つは、自分のホテルを巡回して部屋の隅にクモの巣やほこりを見つけたら、次回そのホテルを巡回する時は真っ先にその場所に行くということでした。

メモしているのではなく、覚えているのだそうです。トランプが対応しなければならない仕事は他にもたくさんあるでしょうが、その場所があるべき状態ではなかったということを覚えているのです。

そして、再びその場所に行って確認します。そして、それでも規定通りでなければ、誰かが問題を解決するまでその場所にいるということでした。

トランプの時間にはどれだけの価値があるのでしょうか?

詳しくはわかりませんが、1時間あたり数千ドル、あるいは数十万ドルかもしれません。彼の年収を年間労働時間数で割ると、時給はそのくらいの価値になるでしょう。それでも、部屋の隅のクモの巣やほこりの問題が解決するまで、その場所に立って待っているのです。

一方、ウォルトンは何をして過ごしたのでしょうか?自分の店を巡回して、彼が期待することができているか調べていました。2人の個人的なスタイルは大きくかけ離れていますが、共通の法則があるということがわかります。

私たちが目指すのは、法則を見つけ、その法則を自分たちに合わせて調整することです。
私たちができる次のステップは、見つけた法則を実践することです。

ESPN(訳注:アメリカのスポーツ専門チャンネル)で、ロンバルディ(訳注:アメフトチームの元監督)と彼のチームの選手だったジェリー・クレイマーに関する特集番組を見ました。「ヴィンス・ロンバルディと過ごした時間の中で、1つ際立つ出来事を挙げるとすれば何でしょうか?」と聞かれると、クレイマーは、基本練習を休むことなく、絶え間なく、果てしなく繰り返したことだと答えました。

そして、「センターからスナップされたボールを受け取る練習をしたのは50回だけではありません。何千回もその練習をしました」と言いました。うまくいく法則を繰り返し練習するということです。あなたはどのくらい練習をしていますか?

「うーん・・・契約数があまりよくないな」と言うセールスパーソンがいるかもしれません。彼はそのプレゼンを何回練習したのでしょうか?彼の練習とは何を意味しているのでしょうか?何回練習したのでしょうか?

ユル・ブリンナー(訳注:俳優)は、『王様と私』で主役を演じました。回数は忘れましたが、当時のブロードウェイで最多連続上演回数を記録しました。それにも関わらず、ユル・ブリンナーは自分のパートを毎日、午後に練習したのです。毎日です!

練習!!!

数年前、シアトルで医師向けの講演を行いました。講演後、1人の男性が来て、スピーカーになりたいのだと言いました。そして、「1つ不思議なことがあります。初めて聴衆にジョークを言う時、笑ってくれるかどうか、どうしたらわかるのでしょうか?」と聞きました。

私はこう答えました。「聴衆に初めて言うということは絶対にありません。何も関係ない人に向かって練習するのです。その人たちが何度か笑えば、 うまくジョークを言えるようになったということです。そして、その通りに何度も何度も練習するのです。」

何度も何度も練習する。自分に向かって、飽きるまでそのジョークを何度も何度も言い、それから聴衆に向けて言うのです。

ダン・ケネディ

ダン・ケネディは、毎年100万人以上の中小企業、大企業のビジネスオーナーや起業家に影響を与え、世界一多くの億万長者を生みだしている。そんな彼のことを、アメリカで最も億万長者を生んだ人として、「億万長者メーカー」と呼ぶ人もいれば、「21世紀のナポレオンヒル」と呼ぶ人もいる。 「日本一のマーケッター」にも選ばれた神田昌典氏も、彼の著書を監修し、絶賛のコメントを寄せている。

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