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同じことを学んでも結果に差が出るのはなぜか?

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From:小川忠洋

From:小川忠洋

大阪のスタバより、、、

一週間ほど前、マスターマインド/コーチングのメンバーである熊倉さんからお礼の手紙をもらった。

彼女は元々、リラクゼーションサロンを夫婦で経営していて、ご主人の代理で僕のセミナーに参加した。セミナーの内容はインフォビジネスの話だったので、彼女にとっては用語すらわからないくらい全くチンプンカンプンだった。しかし、その場でマスターマインドコーチングの参加を決めてしまった人だ。

そして、リラクゼーションサロン以外に自分のインフォビジネスを作る事ができ、さらにはリラクゼーションサロンの成約率も通常3〜4割のところが7割までアップさせることができた。

1日800アクセス

他のMMのメンバーの柴田さんの協力もあり、今では1日800アクセスくらいをPPCから持ってきていると言う。後は、セールスレターを変えてテストをしていって、ブレイクするポイントを見つければ、サロンを補完してくれる、めちゃめちゃいいビジネスのできあがりだ。(ちなみに彼女は半年前までPPCとはペイパークリックらしいと言う事しか知らなかった。。。笑)

僕としては、こういったリアルビジネスをやっている人がネットでインフォビジネスをやるととても強いと前々から思っていたので、非常に嬉しい限り。

しかし、正直に言うと、同じ事を教えても、同じ場所にいても誰もが同じように上手くいくわけではない。誰もが同じように結果を出せるわけではない。熊倉さんのように全くの知識ゼロくらいの状態からインフォビジネスを作れる人も入れば、既存ビジネスの売上を上げれる人もいる。しかし一方でなかなか物事が前に進まない人もいる。

何かを学んで結果が出る人と結果が出ない人の違いは何だろうか?

マスターマインド/コーチングなどをやっているとこのような疑問にぶつかる。ある人は新しいテクニックや戦略を教えると、スグにそれを実行して結果に結びつけるが、ある人は何を教えても微動だにしない。

成功する起業家と成功できない起業家の違いはここにある。

成功できない人は、何か新しい話を聞いた時、例えば、「アップセルをやってみよう」と言うとこんなリアクションを取る。

「これは上手くいくかもしれない。
そうだ、他の教材ではこの事に関してどう言ってるか調べてみよう」

「これは上手くいく。
そうだ。既にアップセルをやってる○○さんにどれくらいの反応が取れるか聞いてみよう」

「これは上手くいきそうだ。
早速スタッフに話して意見を聞いてみよう。」

などなど。

つまり成功できない人は、新しい知識を得てから行動にうつすまでのステップがやたらと長い。友達の意見を聞いてみたり、他の人がどう言ってるかを聞いてみたり。どれくらいの反応が取れるんだろうかと聞いてみたり、色々な情報がないと行動ができない。

そうこうしている間に、他の知識が入ってくる。となると他にもやらなきゃいけない事が増えることになる。スグに実践に移すことができないので、その事に関しても調べることになる。そうやって膨大な時間がかかってしまう。

一方で、成功するタイプの人は、十分な情報がなくても、「いい」と思った事はスグに実行する。そして、失敗したり、壁にぶつかったりしながら、新しい事を実践にうつす。

実際、やってみると分かるんだけど、人間やらなきゃ理解できないゾーンと言うものがある。見たり聞いたりしただけでは理解できない部分があるのだ。ある特定のゾーンは経験からしか学ぶ事ができない。

そして、この経験から学べる部分こそが、成否を大きく分ける部分なのだ。

スポーツの分野で考えれば分かる。

どんなに見たり、聞いたりしても、空手ができるようには絶対にならない。実際に、突きを何度も何度も、毎日毎日、繰り返してるからこそ強い空手家になることができる。どんなに空手の通信講座を学んだところで、決して一流の空手家になることはできない。

試合に出たら、一撃でやられる・・・

しかし何故、ビジネスでは同じような事ができないのか?考え方が全く変わってしまって、ビジネスだと、見たり聞いたりするだけで十分だと考える人が少なくない。

何もやった事がないのにやたら知識だけが増えていくのは単純に時間の無駄だ。コレクションとしての知識はお金と時間がかかるだけで、何ももたらさない。(自尊心は高くなるかもしれないが)

何故、なかなか実践におとせないか?何故、実践におとすまでに大量の情報が必要なのか?それは、ある理由から来ている。これはとても大きな罠なので、誰もがはまる可能性がある。例え今、ハマっていなくても常にハマる可能性があるので、注意しよう。つまり、、、

完璧主義の罠

教わった事、新しく手に入れた知識を「キチンとやろう」という気持ちは、罠だ。ハマってはいけない。「キチンとやろう」という気持ちは一見とてもいい心構えのように見えるが、実はそんな事はない。逆だ。

何故なら、完璧にやろうという「完璧」という状態が存在しないからだ。どんな商品もどんなプロモーションもどんなマーケティングも、どんなセールスレターも、完璧という状態は存在しない。

僕は今MAC信者になっている。アップル社が出しているMacやiPodはまるで完璧な商品のように見える。じゃあ、何故、毎年新しいバージョンが出るのか?何故、定期的にOSがアップデートするのか?

グーグルの検索エンジンは、ネット上の神様のような完璧さに見える。じゃあ、何故SEOのアルゴリズムは定期的に変わるのか?何故グーグールスラップなどという現象が起きるのか?何故、Gメールは時々アクセスできなくなるのか?

何故?何故?何故?

答えは簡単。完璧と思っているのは幻想で、そんな事はないからだ。どんな企業もある程度いい状態になれば、リリースしている。そして、市場の反応を見ながらアップデートや修正を繰り返している。

グーグルやアップルにも完璧な仕事ができないのに、何故、自分がやろうとする事は完璧じゃないとダメなんだろう?

「キチンとやりたい」という気持ちは潜在的には「存在しない状態」をゴールにしているようなもので、達成する事は極めて困難だ。一方、具体的で明確なゴールを潜在意識に与えてやれば、無意識のうちに実践に移しているだろう。

例えば、セールスレターを書こうと言った時、「明日までに、1000文字書く。クオリティは問わない」と言うゴールだったら、達成できる可能性が高い。

今月、僕は熊倉さんにEメールの書き方を教えた。

彼女はスグに書いていた。とりあえず、今日中に1個書く、とでも考えたのだろう。クオリティは?もちろん、めちゃめちゃいいEメールなわけではない。しかし、実際に書いたことによって、経験から学ぶものがあった。

半年も繰り返せば素晴らしいメールが書けるようになっているだろう。

それが違いだ。

もし、あなたが新しい事、これはやってみよう、という事があったら、それを先送りしてはならない。へたくそでもいいから今日中にちょっとでもいいから今日中に着手しよう。ワードを開いてwebページのヘッドラインを書くだけでもいい。何でもいいから少しでも前に進むことだ。

それを繰り返せば、いずれそれは習慣になる。

成功する起業家が共有している極めて重要な習慣。「知識はスグに行動にうつす」「情報不足でも動く」という習慣だ。ゲーテだったかな?エマーソンだったかな?誰かがこう言った事をデスクトップにでも貼っておこう。

大胆に行動せよ!それが力を生む

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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