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【調査】インスタはビジネスに使えるのか?

2017.6.3 | ,
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From:藤岡将貴

最近、テレビなどを見ていると「インスタ映え(ばえ)」という言葉をよく聞くようになりました。特に女性を対象にした話題でその言葉が使われている印象です。あなたはご存知でしょうか?ネットで検索してみると、インスタ映えとは「Instagramに載せたときに目を引くような写真」のことです。

Instagramとは、スマホで写真を撮影して共有するスマートフォン専用のSNSのこと。今年4月、全世界の月間アクティブ利用者数が7億人を突破したことが発表され、世界ではすでにツイッターを超える利用者となっています。2010年にサービスが開始された日本では、現在、国内の月間利用者は1,600万人ほどで、フェイスブックやツイッター、LINEに比べるとまだ少ないですが、今、これまでで最も速いペースで利用者数が成長しているサービスです。

利用者は下のグラフにあるように、現在は20代が中心で、ツイッターと同じような分布になっているようです。ですが、最近は、スマホの普及に伴い、SNS全般を通して40代以上の利用者が増加しているとのことで、インスタも今後は30代、40代にも広がっていくことが予想されています(現にフェイスブックはすでに20代よりも30代の利用割合が上回っています)。

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*グラフ出典:アプリ部

で、冒頭の「インスタ映え」という言葉が話題になっているように、どうも今、インスタグラムに投稿した時に目を引く「見た目が美しい写真」とか「写真映えするイベントなどに行って楽しんでいる写真」を撮ることが、特に若い女性の間で流行している、ということなんです。「『インスタ映え』する写真の撮り方」など「インスタ映え」のまとめ記事も多く公開されています。

食べられないアイスクリーム?

そして、その流行に合わせて「インスタ映えする商品」も登場しているようです。先日あるテレビ番組で見たアイスクリームは、いろいろトッピングがされ、カラフルで顔の大きさくらいあるんじゃないか、と思わせるほどサイズの大きいものでした。そんなインスタ映えするアイスクリームを作ることで、たくさんの人にインスタにアップしてもらって広めてもらおう、ということなんだと思います。で、女性たちもそのインスタ映えするアイスクリームをインスタに載せたいがために、たしか1つ1000円とか2000円以上していたのにもかかわらず、大人気のようです。ですが、そのアイスクリーム、、、インスタ映えを最優先で作られていたため、いざ食べようとすると、めちゃ食べにくい、というオチがありましたが(笑)

僕は以前からインスタの存在自体は知っていました。ですが、フェイスブックと何が違うの?写真をアップする印象だけど、それならフェイスブックだって写真アップできるし…と、正直違いがよくわからずにいました。でも、お客さんとのコミュニケーションがビジネスの土台となっている僕らにとって、こういったSNSやスマホのアプリは関係ない話だと無関心でいるわけにはいかない!(笑)そう思い、これを機会に、インスタについて調べてみました。

インスタとは?

ネットで調べてみると、ざっくりインスタとはこんな感じでした。(あくまで僕の解釈です。実際と違う点もあるかもしれませんが、ご容赦ください)

・写真がメインのSNS
・おしゃれな有名人が使っている
・自分がフォローした人の写真がタイムラインに流れる
・ハッシュタグ(*1)をつける人が多い

*1:写真に付ける「#◯◯」という文字記号のこと。これを入れて投稿すると、その記号つきの発言が検索画面などで一覧できるようになるため、同じイベントの参加者や、同じ経験、同じ興味を持つ人のさまざまな写真が閲覧しやすくなる。

image2

調べてみるとどうも、インスタはツイッターの写真版、という感じのようです。ツイッターは140字以内の文字を投稿、インスタは写真を投稿、という違いですね。そうだとすると、やはり、写真を投稿できるという意味では、インスタとフェイスブックは同じようなものと言えそうな気がします。

が、さらに調べていくと、1つ興味深い話を見つけました。それは、、、

インスタとフェイスブックのコミュニティの広さの違い

についてです。

フェイスブックはもともと、ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグが、学生の名前と写真を掲載した学生名簿をオンラインで作ったのが始まりだったと言われているように「リアルの世界をインターネットにもってきたもの」です。だからフェイスブックでは基本的に実名でやりとりする文化が根付いています。なので、基本的にフェイスブック上でつながるのはリアルな友だちや知り合いの範囲内だけで、実社会以上に広げることはできないもの、ということなんです。たしかに、僕のフェイスブックも学生時代から社会人になった今までの間で実際に知り合った人たちが友だちになっていますが、知り合ったことのない人で友だちになっている人は一人もいません。

一方、インスタはと言うと、基本的には趣味・嗜好でつながる世界。だから、インスタでつながる範囲は、実社会を超えて、日本全国、さらには世界中の人たちまで広げることができる。そしてそれは、写真がコミュニケーションの手段であるからこそ可能、ということなんです。

写真は世界の共通言語

今回、僕もインスタを調べるにあたって、実際にインスタをインストールしてみました。すると、検索画面にたくさんの写真が表示されていますが、世界中の知らない人たちの写真ばかりです。ですが、その中には、目を引く写真や、興味をもつ写真がたくさんあって、実際にその人のアカウントを開いたものもありました。これが、写真ではなくただの文字だったら、こうはなりにくいでしょう。同じ日本語を話す日本人同士であっても、だと思います。一瞬で価値観が伝わりやすい写真だからこそなんだと思います(余談ですが、これを見たとき、ミュージシャンの高橋優の曲にある「きっとこの世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う」というフレーズを思い出しました)。

インスタのように世界中の人たちとつながることができる、という点ではツイッターも同じなんだと思います。ですが、ツイッターは140字以内の文字、インスタは写真。より興味をもってもらったり、価値観を共有しやすいのは写真、ということなんですね。また、ツイッターではよく「炎上」ということが起きるように、言葉はちょっとした言葉遣いで誰かを怒らせてしまったり、誤解を招くリスクがあります。一方、写真はそんなリスクは少ないでしょう。また、言葉を書くよりも写真を撮る方が楽だし楽しい、というメリットもありそうです。

インスタはビジネスに使える?

さて、今回の調査目的の「インスタはビジネスに使えるか?」という話ですが、今回僕が注目した「コミュニティの広さ」という観点からすると、フェイスブックに比べてコミュニティの範囲を広げやすいインスタは、写真や動画を使って、まだあなたのことを知らない人に知ってもらったり、興味をもってもらうのに使えるのかも。でも、知ってもらってからより深いコミュニケーションを取っていくのにはフェイスブックが良さそう。という感じがしました。

というのも、これは僕が実際にインスタを見ていて思ったことですが、たしかに興味がある写真を見てはしまいますが、逆に1枚の写真だけであるがゆえに、写真を見て終わってしまう感じがしました。つまり、興味がある人の注意を引くことはできますが、それ以上、深くコミュニケーションをとって、共感を得たり信頼してもらったりするためには、写真だけでは難しいのでは、と。なので、インスタはたくさんの人に知ってもらって、興味を持ってくれる人を集めるのに使う。そして、そこからは、フェイスブックに誘導して、言葉も使ってより深いコミュニケーションを取っていく。そんなふうに使い分けるといいのかも、と感じました。

これは、あくまで僕が感じた1つの捉え方ですので、もっと他に使い方はあると思います。また、僕はまだインスタはインストールしたばかりですので、実際に使っていくと、また違った面が見えてくるかもしれません。ですが、フェイスブックにしろインスタにしろ、SNSは今後、あなたのビジネスに興味を持ってくれる人を集めるのに、いかに利用できるか?が重要になってくるのは、トレンドの流れからも間違いないでしょう。ですので、「インスタ?若い女性が使っているものでしょ?」と割り切ってしまうのではなく、どうしたら自分のビジネスに使えるのか?という視点で考えてみられてはどうでしょうか?写真や動画は、性別、年齢、さらには言語や住んでる場所も関係なく、”世界の共通言語”ですので…

-藤岡将貴

藤岡 将貴

大学卒業後12年間、システム・エンジニアとして自社開発プログラムの企画・開発に従事。その中で、いかにして商品を売るかを模索してきた中で、セールスライティングの技術にその可能性を感じ、【ザ・レスポンス】の「12週間セールスライティング通信講座」でセールスライティングを学び始める。その後、2013年に第1期メンバーとして参加した「セールスライター養成講座アプレンティス」をキッカケに、翌2014年にダイレクト出版に入社。寺本隆裕の監訳本のPPC広告担当を経て、現在は、ダイレクトメールの企画・作成を主に、プロモーションの企画とセールスライティングを担当。

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