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新規事業はまだやるな!社長が見逃してる2つの資産

2020.3.30 | 
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「売上伸ばしたいなぁ…」「利益を伸ばしたい…!」そう思ったときに社長がやってしまいがちなのが、新しい事業をはじめたり、新しいスキルを身に着けようとすることです。

もちろんそれも悪いことではないのですが、新しいことは時間がかかる上に成功率も低いので、うまくいかないことも多くあります。

有限会社WINKSの中谷さんは、「収益を上げるということが目的なら、新規事業をはじめるまえにやってほしいことがある」「その方が収益をあげやすい」といいます。

人間の脳は10%しか使われていないという話がありますが、これは企業にも似たことが言えます。

今日は社長が見逃している会社の2つの資産について話をしていきます。

読み終える頃には、新規事業をはじめるよりも成功率が高い収益の上げ方がわかるようになっていることでしょう。

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あなたがもっている2つの資産

企業が持っている重要な資産は、2つがあります。
1つは顧客リスト、そしてもう1つは自分たちの強みです。

顧客リストは言うまでもないので、今回は割愛させていただき、意外と見落としがちな「自分たちの強み」について話を進めていきます。

自社の強みには何がある?

自社の強みには、技術やノウハウ、経験はもちろんですが、例えば立地条件や取引先など、数えだしたらきりがないくらいにたくさん出てきます。

しかし実際のところは、身近過ぎて自社の強みが見えなくなってしまっている方がほとんどです。

ここからは自社の強みを活かした成功例を紹介していきますので、自社にはどんな強みがあり、それどう展開できるか考えながら進めていきましょう。

事例1:野球チーム運営

海外のとある野球チームの話です。
実は野球チームの運営には難しいところがあります。

それは、スタジアムには席数が限られていてチケットの売上の上限が見えてしまっているところです。
それでいながら、野球選手の年俸はどんどん上がっていきますので、常にスタジアムを満員にする運営方法や、物販の売上を伸ばす戦略などが必要になります。

しかしこれを反対に言うと、野球チームを運営している会社には、客席を満席にし、来場した観客から物販の売上を立てるノウハウがあるということです。

そこでこの会社は、そのノウハウを展開し、バスケットチームの運営をしました。
スポーツは違えど、会場に人を集める、そこで物販をするという部分では野球と同じなので、バスケットチームの運営で成功することができました。

そこから更に展開し、映画館の運営も成功したそうです。
「人を集めて物を売る」という観点では、ここでも野球チーム運営と同じですね。

事例2:森下仁丹

次に紹介する事例は森下仁丹という企業の話です。
この会社さんでは、小さなサプリメントのような清涼剤を販売しており、それを口の中に入れると生薬が口の中に広がり、口内と気分がスッキリするという効果がありました。

しかし、近年のフリスクなどの登場、そして成長により、市場を奪われてしまいました。
ですがここで自社の強みをうまく展開し、売上が低迷するどころか上げていくことに成功しました。

実は森下仁丹の強みは清涼剤だけではなく、カプセルの製造にもありました。
森下仁丹のカプセルなら、口の中に入れたときにカプセルがゆっくりと溶けるので、薬が飲みやすいという強みがありました。

このカプセルをOEM展開することによって、売上を大きく伸ばすことができました。
これも自社の強みを展開した良い事例ですね。

自分の強みの見つけ方

ここまできたら、あとは自社の強みをどう展開するのか考えていけると収益アップが見込めるのですが、意外と自社の強みというものはわからないものです。

そこでまずは、自分自身の強みと向き合ってみましょう。
自分の強みの見つけ方は、知識&経験と才能が重なったところにあります。

まずは自分が持っている知識や経験をポストイットに書き出し、ノートやホワイトボードなどにどんどん貼っていきましょう。

次は才能です。
しかし自分の才能というのは、意外と自分で気付けないものです。

例えば、毎日色々な取引先と会食をして仕事を増やしているという経験をされている方がいます。
一般的に考えれば毎日のように会食や接待が入っているのは、体力的にもきつく、精神的にもストレスです。

しかしこの方からすると、「毎日、お酒飲んで話してるだけだよ」といった感じなのです。

このように、自分は簡単にやれているけど、周りの方々が簡単に真似できないようなものが才能だったりします。

数字の分析や、部下の指導、資料の整理整頓、文章やデータ作成など、知らず知らずのうちに才能が活躍している場面が誰にでもあるものです。

そういったものを思い返してみるといいでしょう。

もしくは、いつも近くにいる人に自分の才能について聞いてみると、すぐに答えが返ってくることがあります。

そうして書き出した知識&経験と才能が重なったところが、あなたの強みです。
それをどう展開できるのか考えてみると、強みを活かした新しいビジネスが思いつきますよ。

まとめ

会社には重要な2つの資産があります。
それは顧客リストと自社の強みです。

顧客リストは言うまでもありませんが、意外と見落としがちなのが自社の強みです。
それを発見する方法は、まずは自分の知識や経験をポストイットに書いて張り出すことです。

そして人が難しく感じるようなことでも、自分はストレス無くやれているものを思い返してみましょう。それこそがあなたの才能です。

知識&経験と才能が重なったところがあなたの強みです。
その強みを展開することで、収益アップが見込めます。

全く新しいビジネスをはじめようとしても、時間や資金がかかり、成功率も低いという厳しい戦いになってしまいます。
新規事業をはじめることが目的ではなくて、収益を上げるということが目的なのであれば、ご紹介した2つの事例を参考に、今までやってきたことを別のビジネスに転換してみましょう。

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