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ニセ・ダン・ケネディのニセDRM講座3

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このコーナーは、ダイレクトマーケティング界の寵児「ニセ・ダン・ケネディ」が、絶対に成功すると噂されているマーケティング手法を紹介します。※本物のダン・ケネディとはあまり関係がありません。

ニセ・ダン・ケネディ

ニセ・ダン・ケネディ

ニセ・ダン・ケネディは全米で多くの借金王を生み出しており、「破産者メーカー」と呼ばれている。彼のコンサルタントを受けた13人の経営者のうち、9人は破産、3人は銀行強盗で起訴、1人は行方不明になっている。

現在のコンサルティングフィーは1日20円。コピーライティングは280円+すき家の割引券(ただし50円以上の割引に限る)。のぞき魔、パンティ泥棒、痴漢にとって極めて影響力の強い人物である。

こんにちは、ニセ・ダン・ケネディです。この連載では、私が絶対成功するダイレクト・レスポンス・マーケティングの方法をお教えします。

ダン・ケネディとは親友でお互いの誕生日に上等なハムを贈り合っている(という意味不明な供述を警察の前で繰り返すことで刑事責任を逃れてようとしている)私ですので、何も心配することはありません。

ただし、あらかじめ断っておきますが、実践は全て自己責任でお願いします。

【セクション1 DRMの普及】

この連載も今回で3回目を迎えました。3回もやれば日本国民全員がダイレクト・レスポンス・マーケティングを理解してくれるだろうと、連載前の私は気楽に思っていました。

当時の私にアドバイスを送るなら「その見積りは甘い」という一言になるでしょう。

私の周りには未だに、ただダイレクトメールを送るだけのことをダイレクト・レスポンス・マーケティングだと勘違いしている人がたくさんいます。

他にも、目をギュッとつぶった時に見えるうねうねしたものをダイレクト・レスポンス・マーケティングだと勘違いしている人もいますし、「あ、ダイレクト・レスポンス・マーケティングだ!」と誰かが指差した先を見たら完全に歌舞伎揚げだった時もあります。

このように、日本においてはまだまだ正しく理解されていないのが現状なので、今回はみなさんにダイレクト・レスポンス・マーケティングの基本をしっかりとお教えしようと思います。

【セクション2 DRMとは?】

ダイレクト・レスポンス・マーケティングを言葉で説明するのは簡単です。ですが、たったそれだけで得た知識があなたの血や肉になることはないでしょう。

私の実経験からひとつ例を出しますので、ぜひご自身の頭で考えながらダイレクト・レスポンス・マーケティングを理解してください。

ニセ・ダンケネディが人々の前で高級羽毛布団を販売する図

私は今、羽毛布団の販売会を行なっています。

「さあさあ、最高級の羽毛布団がたったの78万円だよー! 買った買ったー! こんなチャンスは二度とないよー!」

誰からも反応がありません。まあ、当たり前でしょう。ただの羽毛布団に78万円も出す人はいません。さあ、あなたならこの状況をどう切り抜けますか?

「中国の烏骨鶏の毛100%の布団だよー! マコーレー・カルキンくんも使ってた布団だよー! すごいよー!」

なかなか悪くはない手です。しかし、誰からも反応がありません。

まあ、そうでしょうね。実際にはズボンのポケットから出てくる糸くずを紡ぎ合わせて作った布団ですし、この布団で寝てたのはマコーレー・カルキンではなくて、すごく汚い犬です。仕方ありません。

「ええい、しょうがねえ! 50万に値下げだ! 持ってけドロボー!」

このように特別感を与えて値下げするのも有効な手段です。しかし、誰からも反応がありません。それどころか全員とっとと帰ろうとしています。

これはいけません。こうなったらダイレクト・レスポンス・マーケティングを使うしかないでしょう。(今までの手法はもちろんダイレクト・レスポンス・マーケティングではありませんよ)

くらえ、ダイレクト・レスポンス・マーケティング!

【セクション3 これこそがDRM!】

あなたたちが買わなかったら、そのお金は誰が補填するの? 吠えるニセ・ダンケネディ

「は? は? 帰るって何? ありえんくない? 帰る? それありえんくない? なんで? なんで買わないの? ありえんくない? こっちだって販売会の準備に色々お金使ってるんだけど? そのお金はどうするの? あなたたちが買わなかったら、そのお金は誰が補填するの? 私? 何で? ありえんくない? は? 私の右腕の筋肉見る? これがどんなパンチを繰り出すか見たい? 見てく? 見てから買うか決める? それともどうする? 降りた保険で買うけ? ん? はよ答えんかいボケェ!!」

Excellent!!

これこそがダイレクト・レスポンス・マーケティング!

私の布団はこれをきっかけに飛ぶように売れ始めました。もう、これ以上の説明は野暮でしょう!

This is a DRM!!

【セクション4 驚愕の真相】

あとでわかったことですが、どうやらこれはダイレクト・レスポンス・マーケティングではなく、ただの悪徳商法だったようです。

本当にダイレクト・レスポンス・マーケティングって一体何なんですかね? 悪びれもなく笑ってごまかすニセ・ダンケネディ

本当にダイレクト・レスポンス・マーケティングって一体何なんですかね?

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