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実行不能アイディア

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From:小川忠洋

From:小川忠洋

大阪のスタバより、、、

行動できる人と行動できない人の違いは何か?これは何年も頭を悩ます究極の疑問だ。もし、あなたが今これで悩んでいるとしたら、今日の話はきっと役に立つと思う・・・ 自分が行動できなかったら、いくらレスポンスなどでノウハウを集めても、いくらたくさんのビジネス書を読んでも、いくら素晴らしいアイディアを出しても、、、、何の役にも立たない。

実際、アイディアは誰にでも出せる。

素晴らしいアイディアの一つや二つは大抵、誰もが持っているもの。しかし、それを実行レベルにまで落とす人はほんの一握り。ほとんどの人は、いいアイディアを持ちつつも、行動できない。

自分自身で考えだしたアイディアってのは、ふつう、押し付けられた仕事よりも進んでやりたがるもの・・・しかし、何故ほとんどの人はアイディアを頭の中に浮かべておくだけで実行しないんだろうか・・・?

実行するタイプの人からすると、意味が分からない。『なんで、やらんの?』と思ってしまう。気合いが足りないんちゃうか?やる気がないんちゃうか?失敗するのが怖いんか?・・・しかし、気合いが入って、やる気もある、失敗なんかして当然だろ。と考えている人でも、アイディアを行動に落とせない人はいる。

何が違うのか?

実際、僕は今、そういう部下をもっていてコーチしている。彼は気合いもある。やる気も十分以上。失敗が怖いと言う感じでもない。なので、僕は彼のトレーニングの一環として、ビジネスを改善するアイディアを出させる事にした・・・

自称アイディアマンの彼は、水を得た魚のように次から次へとアイディアを出してきた。最初、『おおぉーなかなかいいね。やるやないか!』と思って、聞いていた。その中にはいいアイディアがたくさんあったのだ。

しかし、1ヶ月後、、、何かがおかしい、、、

それから1ヶ月もしてみて「何か変だなぁー」と感じるようになっていた。・・・そう。ご想像の通り、彼の出したアイディアは、いいアイディアも普通のアイディアも含め、ほとんど実行レベルに落とされていなかったのだ。

何故だろう?

何故こんなにやる気があって行動派の人間が、アイディアを行動レベルに落とせないのか?彼の書き出したアイディアのメモを見ていたら、ある事に気がついた・・・

実行しやすいアイディアと実行しにくいアイディア

そのアイディアはほとんどが抽象的だったのだ。というのも、いいアイディアなんだけど、何か漠然としている・・・と言うものがほとんどだった。そして、そのどれもが大きなビッグなアイディアだった。ビッグアイディアは大歓迎だが、実行されなかったら、それはただの妄想だ。

抽象的なアイディアは実行しにくい。それはやる気があっても、失敗を恐れないメンタルがあっても実行しにくいのだ。過去の研究でも、人が行動を起こす可能性が高いのは、求められる行動がめちゃめちゃ明確な時である事がわかっている。つまり、抽象的なアイディアは一体どんな行動を取ったらいいのか分からないので、行動できないのだ。

気合いが足りない訳ではなく、本当はただ単に”迷っている”のだ。どんな行動を取ればいいのか分からないから、迷っているだけなのだ。例えば、”業務を改善する”と言われて、あなたは一体どんな行動が取れるだろうか?

混乱してるだけ?

業務ってそもそも一体、何をさしているんだ?オペレーションの事か?サイト制作の事か?改善するったって、方法はいくらでもあるから、一体どれからやればいいのか?今、たとえを書こうとしている僕ですら、一体何が改善なのか分からないくて例えが浮かばないくらいだ。

一方で、”このページの成約率をあげるためにロゴを入れ替える”と言われたら、きっと、昨日入ってきたアルバイトにも実行できるだろう。

ほとんどのアイディアが実行されないのは、気合いが足りないからでも失敗を恐れているからでもない。まず、最初に何をやったらいいのか分からないだけだ。そして、単純に「何をすればいいのかなぁー??」なんて迷っているうちに、エネルギーを消耗してしまっているのだ。

ビジネスはアイディア勝負

現代のビジネスはアイディアが全て。いいアイディアを生み出してそれを素早く実行できるかどうかが勝負の分かれ目だ。アイディアをどんどん実行するには、実行しやすいアイディアを出していく事がポイントである。 >そのためには、具体的である事。

それを聞いた人が今すぐ何をすればいいか分かるくらい具体的である事。自分のアイディアを他人に話して、その人が実行できるくらい具体的である事。(”健康的な生活を送る”と他人に言ったとしても、その人は今すぐ何も実行できないが、”毎日りんごを食べる”と言えば、今日から実行できるだろう)

>ビッグアイディアよりもスモールアイディア

ビッグアイディアは素晴らしい。しかし、大抵のビッグアイディアは抽象的である。だから、実行される事が極めてまれ。だとすれば、実行しやすいスモールアイディアの方がいい。実行されないビッグアイディア一つよりも、実行されるスモールアイディア100個の方がはるかに価値がある。

次回から、行動できない部下や、行動できない人を見ても『ダメだなこいつ』と思ってはいけない。(自分自身を含め)彼/彼女は、ダメだから行動できないわけではない。単に迷っているから行動できないだけなのだ。

行動できるアイディアと行動できないアイディアの違いは何か?それは、第一歩目の行動がめちゃめちゃ明確であるか?抽象的で選択肢がたくさんありすぎるか?の違いである。

小川忠洋 

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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