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スタバの危機

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From:小川忠洋

From:小川忠洋

大阪のスタバより、、

スタバがピンチだ。僕の大好きなスターバックスが今、窮地に立たされている。とは、言ってもこれは米国の話。日本では、まだそんなに窮地にはたっていないだろう。競合らしい競合も日本にはまだ出てきていない。

本家の米国ではどんな事が起きているかと言うと、、、店舗を広げすぎて、利益のでないお店が増えている。(スタバがこれ以上、店舗を増やすとしたら、既存店のトイレに新規店をオープンするしかない・・・などというジョークもあるんだそうだ。)

たくさんのフード類を扱って、ファーストフードみたいな店になっている。コンビニやスーパーマーケットでもスタバのラテが売っててブランドが落ちている。

競合に上得意客が流出している。(元スタバの店員の嫁のランが言うには、コーヒービーンとか言う、わけの分からん店に流出しているらしい。なんでもそっちの方がコーヒーが美味しいんだとか・・・ホントか!?そんなの許せねぇー)

そして、株価も低迷している。何年か前に、$37くらいで買った僕のスタバの株価は、、、今や$24まで下がっている。久しぶりに、株価を見たら、超テンションが下がったので、閉じる事にした。プチッ。

スタバを救え!

さて、あなただったらこのような状況に陥ったスタバをどうやって回復させるだろうか?ちょっと頭の体操で考えてみよう。このような状況に陥るのは何もスタバだけではない。あなたの会社だって、僕の会社だって、誰の会社だって、同じような状況に陥る事がある。(昔、成功した戦略を取りつづけて、状況が変わって、戦略が状況に合わないようになったにも関わらず、同じ戦略を取り、大きな痛手を受けるような状態)

スタバファンの一員として、どうすれば、この状況を回復できるか、ちょっと考えてみた・・・

アイディア①VIP顧客に重点を置く

スタバには、アホみたいに毎日通う僕のようなファンがたくさんいる。(上で言ったように、他のコーヒーが旨いなんて許せねぇーというくらい理不尽なファンがいるわけだ)そのファンの顧客価値をもっともっと上げるのが最も手っ取り早い戦略ではないか?

僕は毎日スタバに行くわりには、コーヒー一杯しか飲まないという渋い客ではある。がしかし、それは、欲しいものがないからであって、何か心くすぐるモノがあれば、絶対にもっともっとお金を出している。実際、使いたくても、使い道がない。だから、タンブラーなどという特に便利でもないものをいくつも買ったりする。

例えば、米国でそんなに店舗が多いんだったら、いくつかの店舗をVIP専用の店舗にしてしまってはどうだろう?会費を払ってもらって、会費を払ったVIPしか入れないような店舗。そんな店舗があれば、会費を払ったVIPはいつでも、ガヤガヤしてない静かなスタバにいることができる。それに、追加料金を支払う顧客はいくらでもいると思うんだがどうだろう?

例えば、既存店舗の中でもVIPエリアを作ってしまうというのも一つの手段。

あるいは、スターバックス定額会員みたいなのを作ってしまうとか。毎日コーヒー1杯飲んだら、300円として、9000円くらいかかる。それを、月5000円くらいの会費にして、飲み放題にしたらどうだろう?こうすれば、キャッシュフローが安定するし、かなりの確率で、顧客の流出を防げる。さらには定額会員向けに、DMなどで、豆や機械などのバックエンド商品を売っていけば、いい感じじゃね?(スタバは元々、カフェじゃなくて、豆の通販のお店だったのだ。)

アイディア②IT活用

スタバみたいに店舗ビジネスをしている所は、我々のようなIT技術を全く活用していない。(所が多い)だから、そんなところで、ITを活用すれば、簡単な事をやるだけで、劇的な効果があったりするのだ。

例えば、本日のコーヒーをお知らせするメルマガ会員を募集してみたらどうだろう?毎日スタバからメールが来る。そうすれば、集客の役にたつ。そして、コーヒーに関する情報が入れば入るほど、人はコーヒーを好きになってハマっていくものなのだ。これは、VIP顧客の育成にも役に立つ。

例えば、そのメルマガで時には、コーヒー豆を売ってもいい。”今月のコーヒー”というコーヒー豆のコンティニュイティ(継続商品)を作ってもいい。ま、レスポンス会員のあなたならご存知のように、メルマガ会員とつながりができれば、何でも売れるわな。

アイディア③上場廃止

ま、無理だろうけどね。上場企業である限りは、株主のために株価を上げ続けなければいけない。そのためには売上を上げ続けて、拡大しつづけなければならない。これっていつかは頭打ちになる話だよね。きっと、コンビニで売ってるスタバのラテだって、株主のためにやったんじゃないか?本当はやりたくない事も、売上追求のためにやらなきゃならない。こうなると、顧客とのつながりを大切にする会社って、上場あんまり向いてないんじゃね?とか思ってしまう…あなたはどう思う?

上場廃止とまでいかなくても、成長を止める。という方法もある。常に成長し続ける事を追い求めるのではなく、売上が上がり続ける事を追い求めるのではなく、別の所を伸ばす事にフォーカスするというアイディアもある。

アイディア④店舗の多様化

書いてて思いついたんだけど、こんなのどうだろう?店舗を”家族用店舗”とか”ビジネスマン用の店舗”とかって色分けする。赤ちゃんを抱えている家族は、なかなかスタバに入りづらかったりするもの。仕事がしたいビジネスマンは、wifiや電源が欲しかったり、静かであってほしかったりするもの。だから、いっその事、色分けしちゃえば、あふれる店舗も多様化できて、いいんじゃないか?

これってニッチ・マーケティングの基本。

さて、てきとうなアイディアをてきとうに言ってみた。このように他の業界の事を色々考えてみると、自分の会社のビジネスにも役立つアイディアが浮かんでくるものだ。

あなたはどんなアイディアがあるかな?

PS.ちなみに僕はこのニュースレターを読みながらいつもたくさんのアイデアを出しているよ。

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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