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成功せずに満足する人たち…

2015.10.20 | ,
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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕
大阪のオフィスより、、、

先日、とある経営者から相談を受けた。
彼の会社はひとことで言うと儲かっている。

めちゃくちゃ大成功してる!というわけではないけれど、
経営陣がそれなりにリッチな生活をするには十分な粗利を稼いでいる。

僕よりも二回りほど歳の離れた彼は、
自分の息子にその事業を継がせて、自分は引退したい、ということを日頃から言っている。

その息子は今、彼の会社で従業員として働いている。

彼の会社が今、抱えている問題は、

・良い人材が集まらないこと。

・集客が社長に依存していること。

・業界全体に大手含め新規参入者が増えているので、
それらの競合に負けないよう、
新しいサービス商品を次々に投入しなければならないこと。

がメインだそうだ。

そして僕は彼に、
いくつかのアドバイスをする。

「会社の売上がこれくらいの規模になってくると、
社長がやるべき仕事は、起業家としてやっていたときの仕事と、
全然違う種類のことをやらないといけない。」

なので、
こういうこととこういうことを、覚悟を決めてコツコツやっていかないといけない。

・・・というたぐいのことだ。

マーケティングやセールスコピーについても、
もっと力を入れる必要があるということも伝えた。

集客ができる人間を雇ったり育てたりするのは大変だが、
文章を使ったセールス(セールスライティングを使ったDRM)なら、
そういった集客のできる人材の「代わり」になるからだ。

短い時間での会話だったが、
彼は僕に、感謝の意を示して、場はお開きになった。

彼は何をすべきかが明確になったような、満足そうな顔をしていた。

そして、、、
彼と別れてすぐ。

僕は、彼はこのアドバイスを実行しないだろうな、と思った。
というか、アドバイスを求めてきた瞬間から、そう思っていた。

なぜなら、
僕が彼からこのアドバイスを求められたのは、今回でもう3回目だからだ。

(でも彼とは元々はビジネス上の知り合いではないし、
プライベートの付き合いも長いので、こうやって「雑談」をしている…)

そしてその3回とも、
僕は同じアドバイスをし、

彼は同じように満足そうな表情を浮かべて、
同じような感謝を示してくれるのだ。

つまり、
彼は僕にアドバイザーとしての役割を期待しているのではなく、
単なる話し相手としての役割を期待しているだけなのだ。

彼は、「会社をもっと大きくしたい」と言っている。
そして彼はもうすでに、自分が何をすべきなのか「知って」いる。

でも、それを実行する日はこないだろう。

彼は本気じゃないからだ。

「もう歳だから、そろそろ引退してもいいだろう」
「もう歳だから、あまり頑張らずに食っていければいい」

ってことを言っているのも知っている。



ダン・ケネディはこんなことを言っている。

===
その分野で成功できるかどうかは、
その分野で成功したいという気持ちがどれくらい本気か、によって決まる。
===

どれだけ「ノウハウ」を知ったところで、
成功したいという気持ちが弱ければ、それが実行に移されることはない。

あるいは、とっても実行スピードが遅くなるか、
そのノウハウを実行するときに「徹底的に」やらずに、
「まぁまぁこれくらいだろう…」のレベルで実行することになってしまう。
(もちろんそれではうまくいかない)

一方、ノウハウなんてなかったとしても、、、
成功したいという気持ちが強ければ、
ノウハウなんてのは何とでもなる。

時間がない、お金がない、自信がない、、、

でも、、、

「だから何だ??」

という気持ちで、足りないものは超スピードで調達してくるものだ。

睡眠時間を削って時間を作ったり。
趣味を我慢してお金をかき集めてきたり。
迷う暇なく行動してみたり。。。

結局のところ、
自分がそうしたい、って思う気持ちに敵うものはない。

それに、そういう情熱を持った人は魅力的に映り、
協力したい、という人も寄ってくるものだ。

禁煙したい
ダイエットしたい
ビジネスで成功したい

など、
よく、「●●したい」って言う言葉を人は発するけど、

これらは全て、
本当に「したい」のかの本気度によって、
それができるかどうかが決まると僕は思っている。

本気でそうしたいなら、
本気でそうするはずだ。

でも、そうしないなら、、、
どんな「事情」があれ、言い訳を言うなら、、、

それは、本気でそうしたい、って思ってないということだ。

今のままでも、まぁいいや、って思ってるってこと。

僕は、そんな気持ちだったら、
「●●したい」って言わないほうが幸せだと思う。

例えば、

禁煙したい
って言いながら、、、

喫煙者とつるんで飲みに行って、つい吸ってしまったら、、、
自己嫌悪に陥って、セルフイメージが下がってしまう。

(ちなみに僕は昔、タバコを吸っていたが、、、
セールスライターになると本気で決めた瞬間、脳に悪いことをしている場合ではないと思い、
持っていたタバコや喫煙具を全て捨てて、それ以降二度と吸っていない)

ビジネスで成功したい
っていいながら、、、

早朝のセールスレターのライティングをやらずに、
つい寝坊してしまったら、、、
それもまた「オレはなんてダメだ奴なんだ」となってしまう。

自分で自分を傷つけてしまうのだ。

そうなるくらいなら開き直って、

「オレは禁煙しない」とか、
「オレはビジネスで成功したいとは思わない。そこそこでいい」

と開き直ったほうが、セルフイメージも下がらず、幸せなのだ。

特にビジネスの場合、そうだと思う。

だってどうせ、

本気でやらなかったら、
本気の本気でやってる奴に、勝てるわけ、ないからね…

=====
成功の確率は、
言い訳の上手さと反比例する。

by ダン・ケネディ
=====

fasdf

PS
ダン・ケネディはいつも、
ケツを蹴ってくれるので、ありがたい。。。
http://theresponse.jp/8BIG/bigideas/index.php

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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