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シンプルという神話

2016.3.18 | ,
  •  

From:北岡秀紀

・スクイーズページでメールアドレスを取得
・ステップメール1を送った後にフロントエンド商品を販売(フロントエンド商品は上位商品と下位商品を選ばせる形で)
・買ってくれた人には直後にクロスセル

・フロントエンドを購入してくれなかった人にはステップメール2配信後、ダウンセル
 (ダウンセルでは上位商品と下位商品を選ばせる)
・買ってくれた人には直後にクロスセル
・ダウンセルを買ってくれなかった人にはステップメール3を配信して◯◯の商品を販売 ←凄いノウハウなので伏字(笑

・フロントエンド商品を買ってくれた人にステップメール4を配信してからバックエンド商品を販売(バックエンド商品は上位、中位、下位から選ばせる)
・上位、中位を購入してくれた人には購入直後にクロスセル
・下位商品を購入してくれた人には購入直後にアップセル

・ダウンセル商品を買ってくれた人にステップメール5を配信しバックエンド商品を販売(ただし、フロントエンド購入者とは違うプロセスで販売)
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これは先日、あるクライアントに提出したセールスプロセスの設計図の一部です。クライアントに提出する際はこれを図示したものも提出したのですが、一言目に言われたのが「複雑ですね」ということでした。(あなたも図に直してみてください。きっと学びになるはずです。)

シンプルは絶対、なのか?

最近、シンプルであるということをやたらと崇拝したがります。

確かに、提示するメッセージ、お客さんに提供するものは徹底的にシンプルにすべきです。日々の生活に忙しい人はシンプルなものでなければ「見よう」「使おう」とはならないからです。

では、一方で売り手側は…そのシンプルさをお客さんに提供するために複雑になることを恐れてはいけません。

例えば、上記の例でいけば、お客さんが購入した商品、逆に購入しなかった心理状態に応じてシンプルなワンメッセージを送るためにこんな構造になっているわけです。購入した・しなかったという状態、購入商品ごとにお客さんの知識量や心理状態は違います。それぞれに合わせてメッセージを作っていくと、最低でもこれだけ複雑になってしまうわけです。

また、たったひとつのシンプルなUSPを作るのに1000個以上のアイデアを出す必要があります。

シンプルの反対は複雑…ではない

シンプルは重要です。

しかし、それは複雑さを否定するものではありません。国語的には知りませんが、ことビジネスにおいて、シンプルの反対語は複雑さではありません。無秩序です。

白鳥は水上では優雅に泳いでいるように見えるけれど、水面下では必死で足をバタバタさせている、とよく言われます。それが本当なのかどうかは知りませんが、まさに、そんな感じ。

お客さんのシンプルさを追求するためには、それを支える複雑さが必要です。そして、その複雑さを征服できる人こそがビジネスでうまくいく人です。

北岡秀紀

北岡 秀紀

マーケティングコンサルタントであり、コンサルタントを指導するコンサルタントでもある。これまで約900以上のクライアントのコンサルティングを実施し、数々の店・中小企業・オンラインショップの売上改善を果たす。その成功率は91.7%を誇る。(2011年10月現在)単に机上の空論ではなく、「自身で実証済みのノウハウだけを伝える」ことを信条としている。年商1億円を突破したい社長向けの情報サイト『オクゴエ!』を主宰。また、自身のノウハウを受け継ぐコンサルタントを育てるプログラムを主催しており、一人あたりの参加費は350万円という超高額にも関わらず、申込が殺到。参加希望者の77%以上を断っている。

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