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新規事業を作るコツ

2015.12.2 | ,
  •  

From:山田光彦

「今の事業とは別に、新しい事業をはじめたいんですよね」

これは、あるセミナーが終わった後の懇親会で聞かれたこと。

なんでも、今やっている事業は、昔よりも新規を取るのが難しくなっていて、事業を拡大するのが難しい。それどころか、尻すぼみになっていきそう。だから、今の事業とはまったく別の新しい事業をはじめたい。せっかくDRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)を学んでいるんで、それを活かせるような新しい新規事業をはじめたい。

ざっくりいうと、そんな感じの話でした。

この話を聞いた時、僕は5年ぐらい前に、同じようなことを感じていたのを思い出しました(4年ぐらい前まで、僕は司法書士で独立してやっていました)。そして、僕は実際に新しい事業という程のものではないですが、副業みたいな感じで別のことをはじめて、半年か1年ぐらいで、月30万円ぐらいの収入になったのです。

ですが、、、僕は「まったく別の事業をはじめたい」という言葉に対して、すぐこう答えました。

「たぶんですが、やめておいた方がいいと思いますよ」

自分はやっていたくせにこう答えたんですw

なぜ、やめておいた方がいいと思ったかというと、いくつか理由があるのですが、そのひとつが、新しい事業をはじめるのは、やっぱりリスクが高く、うまくいかないのが普通だからです。

その事業で商品を作るのは、はじめて。どんなお客さんが商品を買ってくれるかもわからない。どこからお客さんを集めればいいかもわからなければ、お客さんをひとり集めるのにどれぐらい広告費がかかるのかもわからない。そんなわからないことだらけの中で、はじめなければいけないので、うまくいく確率はやっぱり低いのです。

一方、既存の事業はそれを乗り越えて、利益を出す事業にまで成長しています。

事業をやっていくうちに色んな能力も身につくでしょうし、情報も集まってきます。もちろん、お客さんもいます。それなら、新しい事業をはじめるときには、ここで培った能力や情報、お客さんなどを有効活用しないのは、とてももったいないのです。

たとえば、既存の事業ですでにお客さんになっている人に新しい事業の商品を売ることができれば、広告費をかけずに商品を売ることができるので、大きな利益を得ることができます。まずは、自分がやろうとしている新しい事業の商品の類似品を試しにお客さんに売ってみて、売れたら自分でやる、なんてこともできるでしょう。他にも、既存の事業で培った能力、いわゆる強みを使って、別の事業を立ち上げることもできるでしょう(僕たちダイレクト出版は、DRMのスキルを使って、様々な商品を売るというモデルで、新規ビジネスを立ち上げています)。

ようするに、新しい事業をはじめるときに、うまくいっている既存の事業で培った能力や情報、お客さんなどを、使わないというのは、超もったいない。あえてゼロから起業する人と同じ土俵で勝負する必要はないということです。

戦争で例えるなら、起業する前の人が刀とか槍とかで戦っているときに、あなたはすでに拳銃(既存の事業)をもっているのに使わない、という不思議な状態ということです。拳銃を持っているなら、あえて拳銃を使わず刀や槍で戦うんじゃなくて、どうすれば、持っている拳銃の強みを最大限に活かすことができるか、と考えた方が勝てる確率も上がりますよね。

それに、まったく別の2つの事業をまわすというはとても大変です。(僕は2つの事業をやりはじめて、どっちかやめないとキツイということがわかりましたw 1つの事業をまわすのもけっこう大変なんだから、それぐらいやる前にわかるやろ、って話かもしれないですが)。

なので、既存の事業に未来はないとか、もう続けるのが嫌になったとか、ということでなければ、まったく別の新しい事業をはじめるのではなく、既存の事業を活かせるものをはじめるのがいいと思うのですが、あなたはどう思いますか?

山田光彦

PS.
セールスライティングの技術は、既存の事業の売上も上げてくれますし、セールスライターとしての新しい収入源も作ってくれる便利なスキルですよ(僕も事業をやっていたときは、セールスライティングのスキルでお客さんを集めながら、技術を磨いていました)。

山田 光彦

【ザ・レスポンス】の責任者兼チーフ・セールスライター。以前は、司法書士として事業をやっていたが、顧客を集める重要性を痛感し、セールスライターへ転身。現在、ダイレクト出版のマーケティング部門の事業部長を務める。

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